こんにちは、ショウタロウです。
国道11号線を走っていて、ふと小さな看板に気づきました。
お分かりですか?画面中央にあります。
「石の塔…?」
字だけをみると、なにが特徴なのかよく分かりませんが、県指定の有形文化財になっているということは、いわれがあるものなのでしょう。看板の矢印の向こう、写真の左側に見えてますね。
…ということで、見に行ってきました。
まさに石でできた塔ですね。四角錐の形をしています。
遠くから見た時はそうは思いませんでしたが、近寄ってみると大きいです。
何のためにつくられたものなのでしょうか。
たまたま近くにいらしたおばあさんに話を伺ってみると、「よう知らんけど、800歳を超えたっちゅう尼さんの墓だとかなんだとか聞いたことがある」とのことでした。
800歳!?
これはちょっと調べて見なければ、と思っていたら、このブログの大先輩さくらさんが「高瀬百景」という本を貸してくれました。
それによると確かな資料はないものの、弘法大師が建てたという説や、八百比丘尼(やおびくに)が建てたという説などがあるようです(おばあさんが話されていた「800歳を超えた…」というのは「八百比丘尼」というお名前に由来する話だったのかな…と思いました。)
塔の横には説明が書かれた石碑が立っていました。
建立は1378年(南北朝時代)ということです。「高瀬百景」によると戦乱に巻き込まれた人々のための供養塔であるとされているようです。
石碑には、建てられてからちょうど300年後の1678年に当時壊れていた状態であったものが修復され、さらにそのほぼ300年後の1977年(昭和52年)にもう一度修復されたと書かれています(さきほどのおばあさんによると「昔(昭和の修復前)は結構傾いとったなぁ」ということでした)
壊れては直されて600年以上もの歴史のある石塔、地味なようでかなりの存在感がありますよ。機会があったらぜひ見に行ってみてください。
※なお、石の塔には専用の駐車場もなく、車でそばまで行くことはできません。ご注意ください。
お読みいただきありがとうございました。
石の塔の場所は下の地図を御覧ください:
[ここに地図が表示されます]