こんにちは、ショウタロウです。
現在工事中の新猪ノ鼻道路(詳しくはこちら)。このいくつもの新トンネルを含んだこの道路が完成すれば、香川県三豊市と徳島県三好市の間は、カーブがかなり少なくなって行き来がしやすくなり、さらに時間も10分短縮されます。
令和2年度中の供用が目指されているということで、ちょっと気になったので、徳島側の出口を見てきましたよ〜
場所はこちら。新猪ノ鼻道路に伴い新設されるトンネルのうち、一番長い新猪ノ鼻トンネル(4,187m)の出口です。
地図には書かれていませんが、トンネル出口のところまで新しい道ができているので、間近に見ることができます。
新道路をまたぐ道から見るとこんな感じです。
昨年夏の貫通式(記事はこちら)後、最終のコンクリート打ちも昨年末に終了していよいよ供用開始も間近です。
上の写真では右下にさきほどの開口部が見えますが、左側には大きな岩塊が見えます。本当に大変な工事だったでしょうね。
ちなみに行った日はちょうど山桜が花盛りでしたよ。
トンネルの出口には美しい渓流が!鮎苦谷川(あいくるしだにがわ)という名前だそうです。下流に早瀬があって鮎が遡るのに苦労することからついた名前だそうです。鮎は成魚になるために、一度海(吉野川だと徳島市)に降りますが、海からまたこんなところまでさかのぼって来るのですね。すごい!
この水量豊かな渓流って、平野部の多い香川ではなかなか見られない景色ですよね。
ちなみにこの写真を撮影した場所から200mほどのところには湧き水が!
これも羨ましい景色ですね。野生のわさびも生えていましたよ。
さらにさきほどの鮎苦谷川を少し上流にいくとこのような景色も見られました。
画面中央、洗濯板(若い方、おわかりになるでしょうか??)のように、しましま模様の地層が見えますが、これは海の底で泥と砂が交互に堆積した後、隆起して地上に出たものです。やわらかい泥岩の層がより侵食されてしましまになっていて専門用語では「ケスタ」とよばれるそうです。これも豊富な水の影響でしょうか。
同じ讃岐山脈を挟んでいるのに、どうしてこう水環境が違うのかな??と不思議に思ったのですが、地図を見てみて納得です。この付近は山際ではありますが、源流は雲辺寺付近にあってここまでにすでに5km以上、川が周囲の水を集めながら流れていたのでした。
山の麓から平地が広がる香川では、すぐに平野になり田畑が広がっていますからこのようにはならないのでしょうね。
国境の長いトンネルを抜けると、そこは水豊かな国でした。新猪鼻トンネルのおかげで新しい楽しみも生まれそうです!
■新猪ノ鼻トンネル出口
ありがとうございました!