2020年04月25日

地域おこしは国語力から!小玉祥平さん

 三豊市では2018年から地域おこし協力隊の方々が活動されています。
 その中で国語教育の指導をサポートする「指導官」として昨年着任したのが小玉祥平(こだましょうへい)さんです。

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 大学時代から国語専門の塾と共同で授業するなど国語教育に携わっていたそうです。卒業後は教育とはあまり関わりのない、求人広告や人材派遣を行う大手企業のソフトウェアエンジニアとして働かれましたが、その間も国語教育に携わりたいという思いが強くあったそうです。

 三豊市との関わりが始まったのは縁あって2017年の国語の夏期講習を受け持った時からでした。その後何度か三豊を訪問する中で「継続的に活動したい」ということから、2018年冬に三豊への移住を決意したそうです。

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(夏期講習の様子)

小玉さん「私の一番の仕事は現場で実際に教えている先生への支援です」

 大学の頃から国語教育の研究を続け、今も慶応義塾大学の研究所の所員としても研究を続けている小玉さんが仲間の方達と開発したのが「三豊メソッド」です。一体どんな方法なのでしょうか??

 一般的な授業では、問題に対して子供たちが出した回答を先生が採点します。でも、三豊メソッドでは…

1.最初に先生から子供たちにいくつかの回答例を見せます。

2.次に子供たちが自分なりにそれぞれの回答を採点します。

3.全員の採点が終わったら、みんなで採点を見せ合います。

4.「私とあの子はどうして点数が違うんだろう」という意見の違いを基にみんなで議論しながら正解を見つけだしていきます。

 これならば単に丸暗記ではなく、論理的に正答を導き出す力もつきますし、人の考え方にはそもそも違いがあることも体験的に学べますね。

小玉さん「教育は学校単位でも個人単位でも一律にはできないものです。また、研究の場で議論されていることと現場で実践されていることに距離があったりするのですが、その間をつなぎながらよりよい教育を作っていくことを支援していきたいです。」

 今後、現場で一番子供たちのことを知っている先生方と協力しながら、三豊メソッドの活用方法を検討していくことにも今取り組んでいらっしゃるそうです。


 「若いころ、こんな授業、受けてみたかったな〜!」、お話を伺って、そう感じました。

 ということで、引き続き、詳しいお話を放送&ご紹介予定です。時期は、5月中旬以降を予定しておりますので、楽しみにお待ちください!!!


■小玉祥平さんご紹介
 東京都出身。東京大学教養学部卒業。大学では言語学を研究し、卒業後は大手企業にてシステム開発などを担当。
 今の夢は、現場で生徒を教える先生のサポートをしながら、三豊の子どもたちの対話力を向上させること!


posted by ほんまモンリポーター at 11:26| 香川 ☀| Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする