2020年05月24日

備えあれば…今大注目!高瀬高校オンライン授業

 コロナウイルスの緊急事態宣言も解除され、いよいよ学校も通常の授業への復帰がはじまりつつあります。


 そのような中、以前より「総合クラスでの一人一台タブレット端末利用」で、ICT(情報通信技術)の活用を進めてきた三豊市高瀬町にある香川県立高瀬高等学校。
 この度、オンライン授業がメディア等に公開されました。

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 (ケヤキが美しいですね〜)


 今回公開されたのは、オンラインでのSHR(ショートホームルーム)と数学の授業です。
 今回は、主にSHRを取材してきました。

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 左の大きなモニターは公開用に設置されたもので、先生のパソコンに実際に表示されている画面です。この日は30名弱の生徒さんが参加されていました。

 高瀬高校のこの取組、実はコロナ禍がきっかけで始まったものではありません。
 平成28、29年度に県教育センターによる「協働的な学習におけるICTの活用に関する調査研究」の研究協力校に指定されたことがきっかけだったそうです。そのため、高瀬高校の総合クラスの生徒さん達は以前から「一人一台のタブレット端末」を利用しています。

 オンライン授業はメディアをはじめ各方面の大きな関心を呼んでいます。当日は30名近い報道陣や視察の方々も訪れていました。
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 さて、実際のSHRはこのように進められました。

 

 単なるテレビ電話ではなく、先生のパソコンに移した資料なども生徒さんのパソコンや端末に表示されます。
 ちなみに、休校中の話の中では、生徒さんからは「9月入学どうなるんだろう?」、「ゴールデンウィークがいつのまにか終わっていた」、「犬を飼い始めました」などの声も聞かれました。

 

 この日は25日の学校再開に向けた準備の一つとして休校期間にあった「喜・怒・哀・楽」を各グループに分かれて話し合うというものでした。オンラインの中でグループ分けもできるのですね。
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 担任の杉吉先生にお話を伺いました。(余談ですが、2016年小豆島高校を甲子園に導いた名監督でもいらっしゃいます)

杉吉先生「今回のオンライン授業については、3月の最初から使っていて、4月からは週1,2回実施していました。」


− オンライン授業は普通の授業に比べていかがですか?
杉吉先生「本格的な授業をすすめるには、まだまだ課題もありますね。ただ、面談もオンラインで行ったのですが、生徒や保護者の方たちが廊下で待たされなくてすむなど、大変楽になった実感があります」


−生徒さんたちの様子はいかがですか?
杉吉先生「オンライン授業の面白い点の一つに他の生徒全員の顔が見えるということがあげられます。通常の授業だと他の生徒の背中しか見えないですよね。他の生徒が一生懸命ノートをとったり考えている様子は刺激になるようです」


−先生のご感想としては?
杉吉先生「実際にやってみると、今の生徒たちはSNSなどに慣れているためか、同じ場所にいる(=空間を共有する)という状態でなくても、端末などを通じて同じ時間を共有することで、様々なものを共有できるんだということに気づかされました」


 コロナ禍自体は終息の雰囲気となっていますが、高瀬高校では第2波、第3波や地震などの災害時にも備えてこの取組を進めていくということで、今年からは1年生全員にタブレット端末を配布したということです。

三豊を起点とした新しい学びがますます広がっています!

■高瀬高校HPはこちら

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 (高瀬高校には記者会見用のバックパネルがありました。マスコットキャラクターの「しんあい坊」です!)

posted by ほんまモンリポーター at 09:51| 香川 ☁| Comment(0) | みとよのすごいモン | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする