2020年12月16日

竹の魅力に魅せられて〜仁尾町木下さん

こんにちは。ひとみです🍀

以前ほんまもんラジオの記事でも放置された竹林の問題に触れていましたが・・・・
その時の記事はこちら


里山のたくさんある三豊市ではあちこちで竹林を見かけます。
竹は食べるのにも道具としても、昔から日本人にとっては馴染みの深いもの。
もっともっと地元の材料を暮らしに生かせないかなぁ。


竹の魅力に魅せられて、仁尾町で竹細工をされている木下さんを訪ねました。

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ご自宅は玄関先からあちこちに木下さんが作られた作品がたくさん。
様々に工夫をこらして、竹細工がある暮らしを楽しんでいらっしゃるのが伝わってきます。



もともと、趣味で日曜大工をされていた木下さん。
定年後、まんのう町にある、竹細工同好会で竹細工に触れて、すぐ竹細工の魅力に嵌ったそうです。


竹を取りにいくところから始まる作業。
ちょうど今頃の寒い時期の竹は腐りにくく、採るのに最適だそう。
竹は3〜5年くらいで材料として使えるそうで、他の木材と比較してもとてもとても成長が早いのが分かります。
近年、サスティナブルやエコの観点から世界的にも注目されているのです。



「竹は、抗菌作用や脱臭作用もあって台所なんかにもえんで。
 昔はなんでも竹でつくっとったけど、プラスティック製品が増えて、今では竹細工をする職人さん自体が減ってしまった。
 プラスティック製品は環境問題にもなっている。竹は本当によい材料だと思う。」


木下さんは話してくださいました。



様々な使い方ができるのも竹の魅力だそう。
ご自宅でもエアコンの室外機カバーや、窓の格子といった大きな物から、
籠や花入れなどの生活の道具、そして細かな細工を施された小さなオブジェまで本当に多種多様な作品があちこちにありました。


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目隠しと通風を兼ねた竹の格子



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本物の羽毛のように見える羽は竹の皮で作られたもの。



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お米も竹で



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繊細なセミの羽も竹の内側の膜で作成。



2階に上がると木下さんの作業場へ・・・

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2階に上がる階段の手すりも竹で作られていました!


工房の道具も大工道具をアレンジした木下さんオリジナルのもの

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こうやって、竹を割ってな・・・・




実演してくださいました。


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作るものに合わせて、竹を薄くしたり、ヒゴをつくたり、材料を作るところから。
地域にある材料でこんなに様々なものが産まれるなんて、ワクワクしました。



「私なんてまだまだ。」


と笑って話してくださった木下さん。
作ることを心から楽しんでいらっしゃる様子でした。


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扉を竹でデザイン。
焼き杉のように竹を焼いて耐久性が上がるか実験中だそうです。



木下さんの作品、2021年3月に善通寺美術館にて展示予定とのことです。
(コロナウィルスにより予定は変更になる可能性があります。)


posted by ほんまモンリポーター at 07:40| 香川 ☔| Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月15日

三豊はジオも楽しい!香川大学公開講座のジオツアー開催!(後編)

 こんにちは、ショウタロウです。

 香川大学公開講座ジオガイドが案内する讃岐ジオサイト・「爺神山と汐木山(三豊市)」
の後編です。

  〇前編はこちら

 お昼を済ませて、午後からはかつての古三野津湾の痕跡を巡ります。

 宗吉かわらの里展示館を出発して、汐木山の麓に向かいます。
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(汐木山遠景:写真は香川大学長谷川研究室提供)

 上の写真は資料館を出てすぐのところから撮影したものですが、歩いてみるとなだらかに下っていることが分かります。
 実は、この斜面がかつての海の渚だったということなのです。

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(ジオガイドの前川さん(左):写真は香川大学長谷川研究室提供)

  現在田んぼや畑が広がっている平坦地はすべて海だったのですね。やはり宗吉瓦窯跡が海に面していて、瓦の運搬にとても都合が良かった(陸地を運ぶよりも楽)ということが大きかったようです。

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(写真は香川大学長谷川研究室提供)

 ちなみに古三野津湾の大規模な干拓は1600年代に行われたそうですが、干拓で有名なオランダ(国土の1/4が海より低い)の大きな干拓事業よりも早く着手されたそうです。それほど大規模な工事が行えたのには入口が狭い古三野津湾の形も大きく影響したそうです。

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(ほ場整備事業の記念碑)

 こちらは、圃場整備事業の記念碑です。干拓後にも水に浸かることを防ぐための排水など、なみなみならぬ先人のご苦労があって今の田畑があるのですね。

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(津波の潮位を示すサイン:写真は香川大学長谷川研究室提供)

 汐木山の麓には津波の潮位を示すサインがありました。もともと海だったのですから、十分注意が必要ですね。ジオのツアーは防災の学びも大きいです。

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(大きな燈籠:写真は香川大学長谷川研究室提供)

 こちらの大燈籠は移設されたもののようですが、かつての港の目印として使われていたものです。

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(汐木港跡:写真は香川大学長谷川研究室提供)

ちゃんと解説板もありますよ。
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 こちらは汐木地区から詫間に抜ける運河沿いの道です。
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(写真は香川大学長谷川研究室提供)

 ここは両側が運河(道の右)と堀(道の左)のようになっていて、左(内陸)側には運河へと水を排水するポンプもあります。
 もともと海だったところを維持しながら活用するのはやはり大変なことです。
 それでもやはり私達が生きていくためには、農作物など食料を作ることが最優先ですものね。

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(写真は香川大学長谷川研究室提供)

 こちらが詫間の的場橋かつて回転橋だった橋です。

「回転していた!?的場(まとば)橋」(記事はこちら

 運河を通って、港に出入りする船のために回転していたのだそうです。ガイドの前川さんの調査ではお相撲さんあがりの怪力の人が橋を回転させていたとか…どんなふうにしていたのでしょうね!

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(高地蔵:写真は香川大学長谷川研究室提供)

 さて、最後の訪問箇所は詫間町松崎地区の「高地蔵」です。
 吉野川流域にはよく見られるそうですが、洪水時に水没しないように台座を高くしたものです。

 もともとはすぐ近くの場所にあったものがこの秋に移設され、台座も低くなっていました。
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(移設前の高地蔵:2020年6月)

 お地蔵様もそうですが、移設された墓地もよく見ると周囲より高い土地になっています。
 ご先祖様が流されないように高い場所に墓地を選んだのでしょうね。

 ここから詫間駅に向かい、電車で高瀬駅に戻って終了、という見どころ満載のジオツアーでした。
 今ある風景が作られた経緯や歴史を台地の地形や地質から読み解くというのは、想像力も掻き立てられてとっても面白かったですよ。

 地元の方には見慣れた風景だけに、意外性や面白さもより一層感じられるのではないでしょうか。これからの展開が楽しみです!! 


⬛香川大学長谷川研究室(讃岐ジオサイト探訪)


ありがとうございました!
posted by ほんまモンリポーター at 01:00| 香川 ☀| Comment(0) | 三豊の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月14日

三豊はジオも楽しい!香川大学公開講座のジオツアー開催!(前編)

こんにちは、ショウタロウです。

 一昨年から三豊市のジオ(地形や地質に関わること)を紹介してまいりました。

 「爺神山ってすごいんです!」(記事はこちら
 「香川大学公開講座「讃岐ジオサイト探訪」が三豊で開催!」(記事はこちら
 「石が語る三豊の自然(七宝山系:絶景の縦走編)」(記事はこちら
 「石が語る三豊の自然(荘内半島編)」(記事はこちら

 このような三豊の資源を活かした取り組みとして、先日

香川大学公開講座

ジオガイドが案内する讃岐ジオサイト

「爺神山と汐木山(三豊市)」

 が開催されました!

 テーマは「なぜ藤原京の瓦を讃岐で焼いたのか?」

 かつて三野町周辺が海だったから…ということをご存知の方も多いかもしれませんね(「三野には海が広がっていた!」(記事はこちらそれも含めて瓦を焼いた理由、そしてかつての三野津湾の痕跡を巡るツアーでしたよ。

 スタート地点は市役所。歩く距離が8kmです。ちゃんと準備体操していきましょう。

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(準備体操:写真は香川大学長谷川研究室提供) 

 高瀬駅前でかつての爺神山の姿が紹介されました。讃岐七富士にも数えられた秀麗な姿です。
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(三豊市文書館で販売している絵葉書です)

 しばらく歩いて眺めのいいところから現在の爺神山です。
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(爺神山遠景:写真は香川大学長谷川研究室提供) 

 戦後の採石事業で頂上部から削られましたが、事業が途中で中止されたため、そのため断面には溶岩が固まった様子が見られます。

 テレビ番組「ブラタモリの案内人」も務められた香川大学の長谷川先生によると、香川のおむすび山はかつては「メサ」(屋島のような台地)が削れてできた地形(「ビュート」というそうです)と言われていましたが、実はそうではないそうです。

 実際には地下から溶岩が上がってきて固まった溶岩の塊が鉛筆の芯のように中心になって固まった「火山岩頸」というものなのだそうですよ。詳しくはこちらをご参照ください(長谷川研究室の資料です)

 そういうことは山を削ってみないと確かめようがないですから、その意味でも爺神山はとても貴重なんですね。

 さて、こちらが、爺神山の採石跡です。この断面から読み取れることとは!?
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(爺神山採石跡:写真は香川大学長谷川研究室提供)
 ※通常は立入禁止です。許可を得て入っています。

 詳しくはこちらの記事をご覧ください!
 →「爺神山ってすごいんです!」(記事はこちら

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(私もジオガイドのはしくれとしてご案内させていただきました)
※写真は香川大学長谷川研究室提供

 ちなみに瓦の材料については詳しくは調べられてないそうですが、可能性との一つとしては爺神山の溶岩(安山岩)が風化してできた粘土が考えられます。

 爺神山と宗吉の瓦窯跡の間には「瓦谷」という地名があります。かつての窯跡も確認されているそうです。谷に堆積した粘土を使っていたのでしょうか??
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(瓦谷:写真は香川大学長谷川研究室提供)

 こちらが宗吉瓦窯跡です。当時の国内最大級の窯跡で現在は国の史跡に指定されています。
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(宗吉の瓦窯跡:写真は香川大学長谷川研究室提供)

 写真右の建物が「宗吉かわらの里資料館」です。もちろんツアーでこちらも見学させていいだきました。
 ちなみに入館料は100円!本当にお得な資料館です。

 さて、ここまでが前半、公園でみんなでお昼にしました。ここからはかつての古三野津湾を巡る後半です!

⬛香川大学長谷川研究室(讃岐ジオサイト探訪)

⬛宗吉かわらの里展示館

 住所:三豊市三野町吉津甲153番地1
 

 開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで)
 電話 0875-56-2301
 入館料 15歳以上〜65歳未満 100円
     団体割引(20人以上)70円/人
     その他無料(年齢等の分かるものが必要)
 休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館。その翌日は休館)
     年末年始(12月29日〜1月3日)
posted by ほんまモンリポーター at 09:27| 香川 ☀| Comment(0) | 三豊の自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月13日

いよいよ今日16時開通♪ 祝 猪ノ鼻道路♪


2020年12月13日(日)16時開通♪
猪ノ鼻道路!!!


香川側入り口近くの「道の駅たからだの里さいた」では、本日
新猪ノ鼻トンネル開通記念を実施します!!!

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〇環の湯にご入浴の方
〇物産館で500円以上お買い上げの方

先着1,000名様に、環の湯にある食堂「日だまり」で使える100円割引券がプレゼントされます!



これから、三豊市財田町へ向かって、道の駅たからだの里さいたで一服!
そこから猪ノ鼻道路へいったら・・・、一番乗りで通れるかな!?

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新しい道路、ワクワクしますね♪

 〇猪ノ鼻道路の記事はこちら
posted by ほんまモンリポーター at 12:15| 香川 ☀| Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年12月12日

道の駅 たからだの里さいた、改装中だけど営業してます♪

さくらです

香川県、いえ、四国内で見ても人気の道の駅&産直
道の駅 たからだの里さいた

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来年の4月の予定でリニューアルオープンをするために、現在改修中となっています。


が・・・、


野菜は、外に専用の建物が建って、元気に営業中ですよ♪
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品ぞろえはさすが!
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店内に入るとすぐに、焼き芋が♬
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甘〜い匂いにつられます〜〜〜


がっこうのイチゴ園財田上から届くイチゴもならんでます♪
 〇がっこうのイチゴ園のご紹介記事はこちら
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今の季節ならではの野菜が、ずらりと並んでいます♪

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リニューアルオープンが楽しみですね!

そして、明日、12月13日(日)には、猪ノ鼻道路も開通しますので、ますます人の行き来が多くなりそうなたからだの里さいたです!
 〇猪ノ鼻道路に関する記事はこちら



道の駅 たからだの里さいた

住 所 :三豊市財田町財田上180-6
電 話 :0875-67-3883
営業時間:8:00〜18:00
休館日 :物産館/毎週月曜日、12月31日〜1月2日
    (月曜日が祝祭日の場合は翌日)




posted by ほんまモンリポーター at 17:00| 香川 ☀| Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする