こんにちは。ひとみです🍀
以前ほんまもんラジオの記事でも放置された竹林の問題に触れていましたが・・・・
その時の記事はこちら
里山のたくさんある三豊市ではあちこちで竹林を見かけます。
竹は食べるのにも道具としても、昔から日本人にとっては馴染みの深いもの。
もっともっと地元の材料を暮らしに生かせないかなぁ。
竹の魅力に魅せられて、仁尾町で竹細工をされている木下さんを訪ねました。
ご自宅は玄関先からあちこちに木下さんが作られた作品がたくさん。
様々に工夫をこらして、竹細工がある暮らしを楽しんでいらっしゃるのが伝わってきます。
もともと、趣味で日曜大工をされていた木下さん。
定年後、まんのう町にある、竹細工同好会で竹細工に触れて、すぐ竹細工の魅力に嵌ったそうです。
竹を取りにいくところから始まる作業。
ちょうど今頃の寒い時期の竹は腐りにくく、採るのに最適だそう。
竹は3〜5年くらいで材料として使えるそうで、他の木材と比較してもとてもとても成長が早いのが分かります。
近年、サスティナブルやエコの観点から世界的にも注目されているのです。
「竹は、抗菌作用や脱臭作用もあって台所なんかにもえんで。
昔はなんでも竹でつくっとったけど、プラスティック製品が増えて、今では竹細工をする職人さん自体が減ってしまった。
プラスティック製品は環境問題にもなっている。竹は本当によい材料だと思う。」
木下さんは話してくださいました。
様々な使い方ができるのも竹の魅力だそう。
ご自宅でもエアコンの室外機カバーや、窓の格子といった大きな物から、
籠や花入れなどの生活の道具、そして細かな細工を施された小さなオブジェまで本当に多種多様な作品があちこちにありました。
目隠しと通風を兼ねた竹の格子
本物の羽毛のように見える羽は竹の皮で作られたもの。
お米も竹で

繊細なセミの羽も竹の内側の膜で作成。
2階に上がると木下さんの作業場へ・・・
2階に上がる階段の手すりも竹で作られていました!
工房の道具も大工道具をアレンジした木下さんオリジナルのもの

こうやって、竹を割ってな・・・・
実演してくださいました。
作るものに合わせて、竹を薄くしたり、ヒゴをつくたり、材料を作るところから。
地域にある材料でこんなに様々なものが産まれるなんて、ワクワクしました。
「私なんてまだまだ。」
と笑って話してくださった木下さん。
作ることを心から楽しんでいらっしゃる様子でした。
扉を竹でデザイン。
焼き杉のように竹を焼いて耐久性が上がるか実験中だそうです。
木下さんの作品、2021年3月に善通寺美術館にて展示予定とのことです。
(コロナウィルスにより予定は変更になる可能性があります。)