2021年04月24日

Bean to Barの専門店「RACATI」、チョコレートの「チカラ」を届けます!

三豊市から、旬の情報をお届けしている『週刊みとよほんまモンRadio!』


4月23日(金)放送のゲストは・・・

Bean to Barの専門店「RACATI(ラカティ)」
店長の齊賀伸子さんです。

1619246816834..jpg

「RACATI」ブランドのチョコレートが購入できるショップが4月20日、三豊市詫間町にOPEN!

IMG_7771.jpg

1619190967319..jpg

Bean to Barとは・・・
カカオ豆の仕入れから、焙煎、パッケージングなど、チョコレート製造の作業を一貫して行うこと。
さらにRACATIでは、単一産地のカカオ豆でチョコレートを作る「シングルオリジン」にこだわっています!


ところで・・・
なぜ、詫間でお店を?
というこけ枝さんの素朴なギモン!?


そこでオーナーである、株式会社モクラス 代表取締役 矢野太一さんに伺いました。

「株式会社モクラス(以下、モクラス)は、木材の建材加工・製造業を行っています。
モクラスとしては、これから地域の障害者雇用の創出に取り組んでいきたいとずっと考えていたのですが、社内になかなか適切な仕事がなかったんですね。そんな中、あちこちの地域づくりの視察を重ねる中で『チョコレートの製造』というものが記憶に残っていました。

『美味しかった』
『これ、かわいいね』
直接お客様の声を聞くことができるお菓子製造業!

これこそ、従業員が仕事のやりがいを感じられるのでは?と思い、立ち上げました。
ただ、これまでの事業と全くの畑違いであるため難しい部分も感じていますね。
まずはチョコレート製造業としてしっかり確立させるということを今は目指しています。」


ブランド名 RACATI の由来についてもお聞きします!

176147939_470741030875932_3602687960250132829_n.jpg

「反対から読むと、 TI CA RA = チカラ。
働いてくれている人の、食べてくれる人の、そしてカカオ豆農家の『チカラになりたい』というところから名付けました。
皆さんに喜んでもらえるようなチョコレートづくりをスタッフ全員でがんばっていきます!」


チカラになるチョコレート・・・気になりますね!!!


製法にもヒミツがあるようです!

RACATIのチョコレートは、現在、5か国のカカオを使用しています。

ペルー、ガーナ、コロンビア、ベリーズ、インドネシア

色々試して、バリエーション豊かな味になるよう、この5つに決めたそうです。

1619190960843..jpg

世界中からカカオを取り寄せると、封を開けた時に、きれいなものもあれば、カビ等も見つかることもあるそうです。
なので、チョコレートづくりは、カカオの選別から始まります!

そして焙煎。豆の種類、状況によって時間・温度など細かく調節が必要です。

その後、機械でカカオの皮を剥き、さらに手作業で、カカオの芽を取り除きます。
そうすることで舌ざわりが違うのだとか!

こうしてできた「カカオニブ」を機械に入れ トロリとした口当たりを出すため2〜3日かけて回し続けます。
砂糖は、香川県産の和三盆使用

最後にぱきっとした食感になるよう、適切な温度管理。


このたくさんの工程のおかげで美味しいチョコレートが生まれるんですね!
選別から商品になるまでは1週間ほどかかるそうです。

丁寧な作業だからこその味わい♪
その中から3点をスタジオで食べ比べ!させてもらいました!


ガーナ

175190083_2908029239524213_5455875977819866017_n.jpg
 甘味が強めで優しい香りが特徴


インドネシア

175918083_275977554028267_1899231114324274033_n.jpg
 レモンや深煎りのコーヒーのような苦み、キュッとした酸味


ベリーズ

176865008_850969322295520_1327451784140935779_n.jpg
 甘味と酸味のバランス型。フルーティな香り

いずれもカカオ含有率は70〜80%。
美容や健康の面からも注目を集めている高カカオチョコレートです。

残りの2つもそれぞれ全く違う味わいで、さらにこの他にも商品を展開中!

好みや気分によって食べ比べるのも楽しそうです。
色々な場面で「チカラ」をくれそうですね!


齊賀さんにお店の目指すところをお聞きしました。
地域密着のお店にしたいです。オープンしたばかりで、通りがかり・親子で・お仕事帰りに、たくさんの方が立ち寄ってくれます。そんな皆さんの憩いの場として定着できるようがんばっていきたい。
将来的にはこども向けの教室なども店内のスペースでできればいいなと考えています」


SNSでもすでに話題に!
皆さん、ぜひお立ち寄りくださいね。
お店は高瀬川の通り沿い、
お弁当屋さんや、スーパーの近くです。

1619244258907..jpg

また今後、お誕生日ケーキの予約受け付けもスタートするという情報をキャッチ!!

1619190946631..jpg

美味しそう・・・!
こちらは5月10日より予約取り扱い開始!楽しみですね♪
最新情報は、ホームページ
Instagramでご確認ください。

次回の週刊みとよほんまモンRadio!もお楽しみに。

1619244245185..jpg
RACATI(ラカティ)

住所  :三豊市詫間町詫間6781-1
電話  :0875-83-6652
営業時間:午前11時〜午後6時
定休日 :水曜
Instagramはコチラ




■□■□■□■□■□■□■□■□
週刊みとよ ほんまモンRadio!
エフエム香川 78.6MHzにて
毎月第1、2、4金曜日
14:00〜
(Weekend shuttle 内)
※スマホとPCで使えるアプリradikoで、無料会員の方でも放送から1週間はお聴きいただけます
■□■□■□■□■□■□■□■□
posted by ほんまモンリポーター at 15:37| 香川 ☁| Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月23日

ショコラトリー「RACATI」詫間町にOPEN♪

Bean to Bar専門店「RACATI」
チョコレートの持つチカラ、とは?

img_lg_key_1_-1536x453.jpg
(写真:RACATIホームページより)

今回の
「週刊みとよほんまモンRadio!」では、
4月20日にOPENしたばかりのショコラトリー

「RACATI」(ラカティ)をご紹介

スタジオには、店長の
齊賀伸子さんが生出演してくださいます♪

img_key_3-e1608528060440.jpg
(写真:同)

そもそも「Bean to Bar」って?
なぜ、詫間町にお店を?
「RACATI」の目指すものは・・・?

たっぷりお話を伺っていこうと思います!
ラジオから、甘〜い香りがしてくるかも!??
ON AIRをお楽しみに

本日14時より生放送です


RACATI(ラカティ)

住所  :三豊市詫間町詫間6781-1
電話  :0875-83-6652
営業時間:午前11時〜午後6時
定休日 :水曜
Instagramはコチラ



■□■□■□■□■□■□■□■□
週刊みとよ ほんまモンRadio!
エフエム香川 78.6MHzにて
毎月第1、2、4金曜日
14:00〜
(Weekend shuttle 内)
※スマホとPCで使えるアプリradikoで、無料会員の方でも放送から1週間はお聴きいただけます
■□■□■□■□■□■□■□■□
posted by ほんまモンリポーター at 07:26| 香川 | Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月22日

「ミトヨの生き方・働き方を知ってミヨ」 vol.5-2 ジェロム・ルップさん(後編)

「ミトヨの生き方・働き方を知ってミヨ」
三豊市内で暮らす人たちのライフスタイルを紹介 vol.5-2

三豊市豊中町に2017年2月オープン
「洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ」
ジェロム・ルップさん

フランス人のジェロム・ルップさんの日本への、そして三豊へのご縁を、前編でご紹介しました
今日は三豊に来て農業を始められるところから、始まります!

IMG_9837.jpg

いよいよ三豊へ! 自然とつながった農業への道


三豊へ移住したのはいつですか?

(ジェロムさん)
「三豊へは2015年3月に移住しました。三豊の第一印象も、のんびりした空気感が合うし、自然体でいられるな〜という感じでした! 
語学の先生でもしようかなと思っていましたが、義父のお兄さんに畑を手伝ってと頼まれまして、初夏から夏にかけてシャインマスカット、秋には稲刈りを手伝いました。
これが思っていた以上にやりがいがあって、全部の出荷を終えた時に、農協のインターシップ制度に申込みに行きました」


いきなり農業への転身となったのですね!? どのように始まっていったのですか?

(ジェロムさん)
「2016年春から1年間、シャインマスカットの師匠である矢野さんと、義父のお兄さんのところでインターンシップ制を使い研修をさせてもらいました。研修のよかったところは、それぞれの野菜、果物を育てるにあたっての違いを知れたことですね。
例えば野菜だと、比較的下を向いて作業することが多いんです。でも私が選んだシャインマスカットだと、上を向いている時間が長いんですね。どんな作業が得意か好きかなどを知ることができましたし、今メインにしてるシャインマスカットが、自分の気持ちや体に合っていることも理解できたので、すごく勉強になりました。」

IMG_9847.jpg


初めてのシャインマスカット出荷とこれから

(ジェロムさん)
「自分のシャインマスカット畑を始めて、4年目の昨年2020年に、少しだけ収穫できたものを出荷しました。大々的に収穫して出荷するのは今年2021年が初めてになります。今年はゆっくりとつながりを作りながら出荷をしてみようと計画しています。」

IMG_9844.jpg
(これから育つシャインマスカットの芽)

今年のシャインマスカットの収穫&出荷、楽しみにしています!!!
他に育てているものはあるのですか?

(ジェロムさん)
「米も作っています。これはぶどうを作るのに藁がいるから作っているんですけど、刈り取ったあとは『はぜかけ』をして、昔ながらのやり方でお米を干しています。
あとは、自分が食べたいものも作っています! クルミ、ヘーゼルナッツ、アメリカンチェリー、アンズ、レモン、すもも、いちじく、ベリー系など、いろいろ植えているところがあるのですが、あと2年くらいで収穫できるかなと思います。食べたいものを作った方が、楽しく続けられるかなと思って!」


わ! いろんなものが収穫されるようになるの、楽しみですね! 
お話を聞いていると自然の流れで日本へたどり着き、そして農業をすることになったように聞こえるのですが、フランスのご家族の反応はどうだったのですか?

(ジェロムさん)
「私のフランスの母や祖母は、びっくりしています。子どものころは畑が嫌いで、畑をしていた母たちを手伝うことのなかった私が、日本で農業をするなんて思っていなかったみたいですね。
そして、ものづくりが好きな父は、今、カフェの表にかかっている看板を手作りで作ってくれました。応援したい気持ちからみたいで嬉しいですね。」

IMG_9905.jpg
(お店の前にある看板がフランスのお父さんから届いた手作りの看板です)


さて、ルップさんの「グルマンディーズ」での役割は何ですか!?

(ジェロムさん)
「私が作ったシャインマスカットや果樹がケーキにも使われています。
そして、収穫が忙しくない時には、子守りを担当していますよ。
2017年に長女、2021年に長男が生まれ、4人で三豊へ来たのが、今は6人になりました。」


お父さんのものづくりが好きなところを引き継いだのか、今は、ご自身の趣味を楽しむ時間もできたとか!?

(ジェロムさん)
「今は、小さなフィギアで、いろんな世界観を作るのが趣味ですね! ものづくりしていたら、時間を忘れます!」



お話を聞いていると、自然体でいたからこそ、日本へ、三豊へ、農業へたどり着いたんだなということが伝わり、今いる場所にいるべき人なんだなあと気持ちのいい話を聞かせていただきました!

一人一人のやりたいことが、4人での移住につながり、家族が増え6人となっていく物語の中で感じたのは、「自然体」! 美味しい珈琲、何度も食べたくなる優しいケーキ、あったかい接客、新鮮なフルーツやお米、それぞれが生まれたことも自然の流れで、だからこそ心地よい空間が生まれているんだろうなと感じました。

「洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ」の家族での三豊生活の物語は、これにて・・・♪



洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ

IMG_9874.jpg

住 所 :三豊市豊中町笠田笠岡町1631-5
電 話 :0875-24-8518
定休日 :月曜日・火曜日
営業時間:水・木・金曜 午前9時〜午後6時
    :土・日・祝日 午前8時〜午後6時


posted by ほんまモンリポーター at 09:14| 香川 | Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月21日

「ミトヨの生き方・働き方を知ってミヨ」vol.5-2 ジェロム・ルップさん(前編)

「ミトヨの生き方・働き方を知ってミヨ」
三豊市内で暮らす人たちのライフスタイルを紹介 vol.5-2

三豊市豊中町に2017年2月オープン
「洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ」
ジェロム・ルップさん

IMG_9837.jpg

2015年3月、関西から三豊市へ移住したフランス人のジェロム・ルップさん。
「洋菓子・焙煎珈琲グルマンディーズ」を支える4人目の方です。
現在は、三豊市豊中町桑山地区で、認定就農者として主にシャインマスカットと米を作っています。


この土地で農業を始めるにあたり、スタートは大変ではなかったですか?

(ジェロムさん)
「私は、今年40歳になります。この地域で農業をしている中で、私の次に若い方は61歳、次が65歳なんです。なので、私がこの地域で農業をしますと入った時には、『若い人が来てくれて嬉しい!』という反応でした。畑の前を通る人たちが、みんなそれぞれの経験から声をかけてくれたり、サポートしてくれたりして、とてもあったかいです。」

IMG_9910.JPG
(ジェロムさんのぶどうハウスからの景色)

若手の期待の星ですね!!!

さて、読んでいる方は、私がこのインタビューをフランス語でしているのか、日本語しているのか・・・疑問ではないですか!?


実は、ジェロムさん、日本に来て16年目!!!
ということで、きれいな日本語がとても上手なのです。
引き続き、三豊市に住むフランス人認定就農者ジェロムさんに、日本に来ることになったきっかけを(日本語で)伺います。


子どものころから興味のあった日本

ジェロムさんが日本に興味を持つきっかけは何だったのですか?

(ジェロムさん)
「11歳ころから、アジア、その中でも特に日本に興味がありました。1990年頃から、フランスのテレビでは、日本のアニメやドキュメンタリーが放送されていました。アニメだと『聖闘士星矢』『セーラームーン』『ドラゴンボール』などを見ましたね。」

「同じころ、吉川英治氏の小説『宮本武蔵』のフランス語翻訳本を読みました。そこに、神社仏閣、舞子さんなど、いろいろな日本独特の文化が書き込まれているのですが、見たことがないので想像できなかったんですね。
その時、私が日本文化に興味を持っていることを知った母が、日本を紹介する写真集を買ってくれました。そこで初めて、日本独特の文化に触れました。」

「写真集が私に見せてくれたのは、日本の四季のカラフルさでした。
春の桜や花たち、夏の花火、秋の紅葉、冬の真っ白な雪、季節ごとにこんなにはっきりと色が違うということは印象的でした。さらに、古いお寺にカラフルな着物姿の人がいたり、錦鯉が泳いでいる、そんな日本独自のわびさびの世界観にもびっくりしました。」

E7B4ABE99BB2E587BAE5B1B1EFBC88E8A6B3E58589E4BAA4E6B581E5B180EFBC89-c3cb2-thumbnail2-thumbnail2.jpg29E32D90-0AF5-4A64-86AF-074FBAF9CD11-thumbnail2.jpeg
77147095_2819204461463342_8697440123089846272_o-thumbnail2.jpgF505EF1D-471D-4984-A0BA-96FD84B96A81-thumbnail2.jpg
(こんな日本の色彩が、ジェロムさんの心をつかんだのでしょうか!?)


日本語学科への進学、読み書きの勉強

アニメ、小説、そして写真集を通じて、日本文化に触れ始めたんですね!
フランスでは日本のアニメが人気だと聞いたことがあります。

(ジェロムさん)
「20歳になる頃、フランスのストラスブールの大学に、日本語学科が始まると聞き、話を聞きに行ったつもりが、とんとんと入学することになりました。
『日本のアニメが好きだったから』と軽い気持ちで入学した人も多かったようで、1年時に120人いた同級生は、2年になるときには37人になっていました。
実はこの学校、日本語翻訳のスペシャリストを育成することが目的だったために、カリキュラムは厳しかったんですよ。1週目でひらがな、2週目には漢字、そして学年が上がるにつれて源氏物語、新古今和歌集の勉強までさせられましたからね。ですから、日本語能力試験や漢字検定も受けました。」


え〜!それは、日本人でもなかなか難しい勉強ですよ!!!
では、日本語は大学でばっちり勉強されていたんですね!?

(ジェロムさん)
「読み書きはスペシャリストでしたが、話す授業は全くありませんでした。なので、4年間日本語を勉強しましたが全くしゃべれなかったんです。
それでも、大学を卒業したのが2005年6月。そのまま、日本へのワーキングホリデーの申請をして、2か月後の8月には日本へ来ていました。」

176037987_1100012600502991_774823642790172340_n.jpg
(日本に来る前、フランスの実家での1枚)


日本語会話の先生は、テレビ「笑っていいとも」!?
では、話せるようになったのは日本に来てからですか?

(ジェロムさん)
「日本に来てしばらくは時間があったので、テレビを見ながら話す勉強をしました。日本のテレビは『字幕』が出るものが多いので、何を話しているかはだいたいわかりました。一番勉強になったのは『笑っていいとも!』ですね。標準語で、普通に話す会話を聞きながら、日本語を覚えていきました。半年くらいではだいたい話せるようになりましたね。」


日本に来てからの生活を教えてください。

(ジェロムさん)
「最初は大阪の市街地の中心に近いところに住んでいました。私はフランスの田舎で育ったので、夜でも明るい大阪での生活はいろんな娯楽もあるし、友だちもできてすごく刺激的で楽しかったです。仕事は、最初レストランで働き、次に語学学校でフランス語と英語の先生として働き始めました。」

「でも、1年少し経った頃に、大阪のにぎやかな生活に疲れて、自然のあるところに住みたくなりました。そこで縁があったのは宝塚の古い一軒家でした。通勤時間は長くなりましたが、休みの日には裏山を散策できるような場所で、ほっと落ち着きました。」


三豊へ続く運命の出会い

運命を変える奥様との出会いは、いつだったのですか!?

(ジェロムさん)
「2013年頃、友人の友人として、今の妻と出会いました。会った時からふんわりした感じやペースが合うなという感じで、自然とご飯を食べに行ったり、会うようになりました。」


二人のペースが合う感じにピンと来たんですね!!!
そこからはとんとん拍子で!?

(ジェロムさん)
「そうですね。将来の話をするようになる中で、自然に囲まれたところで暮らしたいねということで、彼女のご両親の実家である三豊へ移住することも考え始めました。
そこで、初めてご両親の齊藤さんにお会いすることになったのですが・・・、会うまではすごく緊張しましたね!!! でも、会ったら自然に話せる感じがあって、一気に緊張がほぐれました。」

「私と奥さんも、そして義父母となる齊藤さんも、ほぼ同時期に三豊へ移住することが決まり、一緒に三豊での暮らし方について話し始めました。奥さんはケーキ担当、義父の斎藤さんは珈琲担当、義母は接客担当と、そして、私は語学の先生でもしようかなという感じで、みんなの役割も決まって、三豊でのカフェを作る計画がトントンと進み始めました。」


フランスから日本へ、そして、こうして三豊へ
正式に移住が決まり、2015年3月に三豊生活をスタートされます!

174060095_341591990877012_8042928611281799340_n.jpg
(初香川の日の1枚、稲刈りのお手伝いのため初の三豊へ)

三豊へ来てからの物語は、後編に続きます



洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ

住 所 :三豊市豊中町笠田笠岡町1631-5
電 話 :0875-24-8518
定休日 :月曜日・火曜日
営業時間:水・木・金曜 午前9時〜午後6時
    :土・日・祝日 午前8時〜午後6時




posted by ほんまモンリポーター at 09:43| 香川 | Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年04月20日

「ミトヨの生き方・働き方を知ってミヨ」vol.5 齊藤洋三さん(後編)

「ミトヨの生き方・働き方を知ってミヨ」
三豊市内で暮らす人たちのライフスタイルを紹介 vol.5

三豊市豊中町に2017年2月オープン
「洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ」
齊藤洋三さん


関西から、家族4人での三豊へのUターン&Iターンが決まり、
「洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ」が始まっていく物語。
前編に続き、後編をお届けします♪

 〇三豊へUターンするまでの前編はこちら

IMG_9906.jpg

2015年3月に、娘さんとルップさん夫妻が、一足先に三豊へIターンされました。
齊藤さんは、どのタイミングで三豊へ戻られたのですか?

(齊藤さん)
「2015年に会社を定年退職しました。その後、個別で相談いただいた仕事やUターンするためのいくつかの手続きなどもありましたので、すぐには三豊へは戻れませんでした。
私が珈琲を担当することが決まったので、今使っている焙煎機を扱っているメーカーさんのご縁で、珈琲焙煎の勉強を始めました。」


昔から趣味で珈琲を淹れていたというから、最初からうまくいったのですか?

IMG_7732.jpg

(齊藤さん)
「初めて珈琲を焙煎した時、実は珈琲よりも機械の仕組みに目を奪われてしまって、ずっと焙煎機を見ていたんです。そしたら、気が付いた時には珈琲豆から煙がモクモクと出てきてしまったて!!!
その豆をどうするのかなと思ってみていたら、メーカーの方は捨てるんですね。
それまで、『食べ物は捨ててはいけない』と教えられて育ってきましたから、お客さまに出すことができないものは捨てられるという現実に、衝撃を受けました。飲食業を始めるにあたり、覚悟をもって向き合わなければいけないと感じた最初の瞬間でした。」


そんな経験もおありだったのですね!
「グルマンディーズ」を始めるための準備は順調に進んだのですか?

(齊藤さん)
「最初は、妻の実家の納屋を改装しようかと思っていました。でも少しわかりにくい場所だったことや、駐車場の確保ができなかったので、その場所はやめました。
そしてすぐに、今の場所を使えることが決まりました。国道から少し中に入り、わかりやすいので、いい場所に縁があったなと思っています。
2016年には、関西と三豊を行き来しながらカフェを始める準備をはじめていました。」

IMG_9868.jpg


珈琲の勉強を続けながら、関西でのお仕事を一つずつ終わりにし、2016年秋には三豊へUターン。そして、着々と準備を始めていたカフェも完成し、2017年2月に「グルマンディーズ」がオープンしました。

カフェをオープンされていかがですか?

IMG_9874.jpg

(齊藤さん)
「ひっそりと過ごしたい方、にぎやかにしたい方、楽しみ方はお客様それぞれですが、常に居心地のいい空間を作り続けられるように意識していますね。
高松から1時間かけて、私の淹れる珈琲を楽しむためだけに来てくれる方がいて、そんなお気持ちを伺うと、気を抜けないって思います!
神戸でしっかり経験を積んでいた娘が作るケーキが美味しいのは当たり前なので、珈琲もおいしく淹れるために、ずっと挑戦ですね。」


店内の一角に、珈琲焙煎機がありますね!?

IMG_9861.jpg

(齊藤さん)
「これは、新品でここに入った焙煎機です。使い始めて4年経ち、いい感じに機械に珈琲の油もなじんできて、『グルマンディーズ』のコーヒー豆を焙煎するための機械になってきました。焙煎も慣れてきたので、少しゆったりと作業をする日もありますが、初めて焙煎する豆や扱いの難しい豆に向き合う時は、1人で静かに、焙煎機の中から聞こえてくる音に耳を傾けます。目で見えない世界なので、五感を使って珈琲豆に向き合いますね。焙煎を始めて5〜6年、やっと少し珈琲焙煎のことがわかってきたかなというところです。」


齊藤さんの淹れてくれる珈琲は、私の言葉で表現するならば、「まっすぐな味わい」。
豆、焙煎、そしてこのカフェの空間すべてに真剣に向き合っているのが伝わってくる、深いおいしさを味わえる珈琲です。

IMG_6876.jpg


グルマンディーズを続けるうえで、大切にしていることをお聞かせください。

(齊藤さん)
「三豊で生まれ育ちましたが、学生時代の鳥取から始まり、会社員時代の東京、関西での生活を通じて、当たり前のものはないということを経験してきました。三豊は環境もよく、ゆっくり過ごすにはとてもいい地ではありますが、文化的な刺激や、生活を真剣に考える厳しさを経験する機会が、少ない土地だなと感じています。『グルマンディーズ』という場所で、カフェという文化の一つを伝えながら、いろいろな価値観を伝えて、話せる場所を作り続けていきたいですね。」

「もう一つ、ロスを出さないことですね。
多めに作っておくのではなく、終わりが来たら完売にすること! 
私は、どんどん物を作れば売れる昭和時代も経験しているので、作れば売れるという想いがありました。でも、どんなものも売れる量には限界があること、そして食べ物の場合、売れ残れば捨てるしかないということをプロ経験の長いパティシエの娘から教わりました。
この姿勢はこれからも変わることはないですね。」


なるほど!
グルマンディーズのケーキは、フレッシュなフルーツを活かしたものや、丁寧に作られた定番のケーキがほどよく並んでいる意味がわかりました♪

IMG_9866.jpg

IMG_9865.jpg

(齊藤さん)
「私の会社員時代を知る人は、雰囲気が柔らかくなったな!と、皆、言います。グルマンディーズができたことも、続けられているのも、すべてここにつながる人との出会いのおかげなんですね。人に支えられて今がありますので、その気持ちを伝え続けられるこの場所で、まだまだがんばっていきたいと思っています。」


珈琲をいただきながら、ゆっくり過ごす時間は、私にとってもかけがえのない時間です。
グルマンディーズがいつまでも地域で愛されるお店として、この地にあり続けてほしいです!

さて、グルマンディーズ誕生物語は家族のお話です・・・とご紹介しました。
4人それぞれが適役にはまったUターン&Iターン。
齊藤さんは珈琲担当、奥様は接客担当、娘さんはケーキ担当・・・
そして4人目はというと、娘婿のフランス人ジェロム・ルップさん。

フランスから、日本へ、そして三豊へ!
どんな想いをもって三豊へ来たのか、そして、ジェロムさんの「適役」については、次のブログでご紹介させていただきます。
お楽しみに〜♬


洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ

住 所 :三豊市豊中町笠田笠岡町1631-5
電 話 :0875-24-8518
定休日 :月曜日・火曜日
営業時間:水・木・金曜 午前9時〜午後6時
    :土・日・祝日 午前8時〜午後6時



posted by ほんまモンリポーター at 10:27| 香川 ☀| Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする