FM香川で放送中の「THE MAYOR 〜machiに恋する120秒〜」
(毎週月〜木曜 7:54 〜 7:58)
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17市町のトップが週替りで登場し、誰よりも地元を愛しているリーダーだからこその「わが町の魅力」を語ります!
⬛地域の学びを推める:給付型奨学金と夜間中学
− 市長として様々な課題に直面し取り組まれていると思うのですが、「恋するプロジェクト」としてはなにがあるでしょうか?
山下市長「コロナ感染症をはじめ不安への対策が必要な中で、6月1日から三豊市では独自の給付型奨学金の募集をしています。オンラインでの授業やアルバイトが減るなど、三豊から進学した子どもたちが本当に辛い目にあっています。そういう子たちを救いたいということでスタートしました」
− 他の奨学金とどういう点が違うのでしょうか?
山下市長「通常の奨学金は『貸与』であり、後から返済が必要なのですが、三豊市の場合は月5万円年間60万円を給付、つまり差し上げる形であるところが大きく違います。コロナ下で進学を諦める子も多いと思われますが、家賃ぐらいの額を給付して安心して勉強していただきたいという思いです」
− 給付型というと条件が限られるように思うのですが…
山下市長「所得制限はどうしてもありますが、それがメインではなくて、学習意欲、つまり『なにをやりたいのか』を中心に考えたいと思っています」
− 今までの奨学金とはかなり違いますね
山下市長「そうですね、こういうときだから本当に困っている子たちが浮き彫りになってきたと思います。現状を考えると、奨学金を使ってでも勉強したいという子どもたちに『卒業したら返してね』という話でもないんじゃないかと」
− まさに子どもたちの夢を後押しする奨学金ですね
山下市長「そうあってほしいです。できる能力があるのに経済的な理由でできないというのは、大げさかもしれないのですが、世界的な損失になるんじゃないかと思います」
− 「子どもたちが育つこと」を中心にして取り組まれていますね
山下市長「地方が生き残っていくには『子どもたち、教育をどれだけ大事にするか』つまり学ぶ場をどれだけ用意できるかが重要で、それは人間性とか、挑戦しようとする力を育てることだと思っています」
− 「教育」がすごく大事なキーワードとなっていますが、たしか三豊市では夜間中学の設置も進められていますよね?
山下市長「そうですね。教育は憲法でも保証されている誰もが受ける権利があるわけですが、様々な理由で義務教育を受けられなかった人たちもいます。そういう人たちを救えるようにならないと行政の役割が果たせないんじゃないかと考えています。三豊市や周辺で学びたいと考えている人たちのために夜間中学を来年4月から始める予定です」
− 様々な形で「学び」を支援されていらっしゃるんですね
山下市長「学びは人生を変えます。学ぶ場がなかったことで人生が変わってしまう、のではなくて、学ぶ意志のある人に寄り添える行政にならなければと思っています」
人が学ぶ・育つ環境が整えられていくことは、地域の将来にとって大きなプラスの効果をもたらすことでしょう。これからの三豊市にますま期待が高まります!
(山下市長(右)と、お話を伺ったFM香川・市川パーソナリティ)
★令和3年度三豊市給付型奨学金の受付について(HPはこちら)
※申し込みは7月31日までです
★「夜間中学の開校に向けて」(HPはこちら)