香川県伝統的工芸品として大切に受け継がれる「讃岐かがり手まり」
もみ殻を和紙で包んで、更に糸を巻きつけたものを土台に
草木で染めた木綿糸を1本ずつ編み込んで生み出された、
色彩豊かな模様が人気を集めています。
江戸時代には、全国で親しまれていた手まりでしたが、
戦後になると高齢者の記憶にあるだけで
手まりが作られることはほとんどありませんでした。
戦後30年に渡る歳月を掛けて、讃岐に伝わる失われた技法が研究され、
昭和52年に「讃岐かがり手まり」として復活しました。
1針1針気持ちを込めて作られた手まりは、
その時の自分の分身といっても過言ではないくらい
愛情と思いのつまったものに仕上がります。
温かい空間を生み出し、
優しい気持ちにさせてくれる讃岐の手まりを
これからも大切に受け継いでいきたいですね。
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