毎年、11月23日に宮中で行われる新嘗祭。
古くからの国家の重要な行事のひとつで「瑞穂の国」の祭祀を司る天皇が
国民を代表して、農作物の恵みに感謝する式典です。
新嘗とは、その年収穫された、新しい穀物のことを言います。
その新嘗祭で献納する穀物として、三豊市豊中町の森徳義さんの
「はえぬき」が選ばれ、5月5日には播種式、6月3日には田植式が行われ、
昨日9月9日には、抜穂式が行われました。
田植式の様子はこちらの記事をご覧ください。
4か月間、森さんを始めとする多くの人に
大切に見守られ管理された稲たちは、黄金色に輝いていました。
そして、森さん夫妻や来賓の方たちの手によって
一部の稲が刈り取られました。この後、全て手作業によって
刈り取られるそうです。
県内では毎年、献穀田が1カ所選定されており、
三豊市の水田が選ばれるのは、平成6年の合併後初めてのこと。
旧豊中町では、実に41年ぶりのことです。
稲作文化は日本の誇り高い伝統として、受け継がれ
また、日本の食をずっと支えてきました。
田園風景が教えてくれるのは、日本の風土の豊かさと
当たり前ではない自然の恩恵への感謝の気持ちです。
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