2013年01月06日

瀬戸内国際芸術祭2013 〜秋の粟島編〜 (2)

粟島アーティスト・イン・レジデンス

2012年9月から、粟島では2名の若い芸術家さんが作品作りに取り組んでいます

最終目標は・・・
 そう、2013年10月5日から粟島も会場の一つとなる瀬戸内国際芸術祭

昨日の麻生祥子さんに続いて、アーティストのご紹介です 昨日の記事はこちら

ガラス作家 佐々木類さん
9月の入村時のインタビューはこちら

佐々木さんの粟島での日々は、植物採集
IMG_8242.JPG

粟島に来ることが決まり、取り組んだ作品は、
ガラスの中に粟島の植物を閉じ込め、白い灰にしていくもの
アメリカのガラス作家業界を中心に、フュージングという技法があるそうですが
その中に植物を閉じ込めるという、新しい挑戦にも取り組んでいます



島に来てみるまで、どんな植物があるのか全くわからなかった佐々木さん
でも、粟島に住み始めて
 「粟島の植物、花を探しています」
と、声をかけはじめたことから始まり、今では島中の方から、
 「あっちに、今、〇〇が咲いとったで〜」
 「今、時間あるかあ~? 台風が来る前にこの花を摘みに行こう」
と、島の方から声をかけていただけるまでになったそうです
島の方に伺っても、気さくに声をかけやすい佐々木さんは、みんなの娘のような気分で、
植物のことを教えてあげたくなるんだとか・・・

とってきた&集まってきた植物を、日付と関わってくれた島内の方のお名前と一緒に
分類して、大切に保管してあります
IMG_8208.JPG  IMG_8212.JPG

これをガラスの中に閉じ込めて・・・
IMG_8213.JPG  IMG_8214.JPG

学生時代に作ったというガラスを焼く特製の釜の中で、仕上げていきます
700〜800度にもなるという窯 IMG_8215.JPG

その焼けた作品は・・・展示の時のお楽しみるんるん


たくさんのストーリーのある植物
ガラスの中だけではなく、記録日記としてもお見せ出来る形を模索し・・・
押し花も作られていますかわいい
IMG_8210.JPG  IMG_8229.JPG


佐々木さんに伺いました

本当に、粟島内のあちこち、植物の効用や地域の古い言い伝えを聞きながら
案内してもらっている貴重な時間を過ごしています
ガラスという無機物の中に、植物という有機物を閉じ込める
そこにテーマだった、透明であるものとか、見えないけど存在するものということと
向き合い、粟島の植物のあった姿を、ガラスを通して形にしていってます
展示場所も決まり、空間全体で作品を仕上げるイメージが見えてきました
まだしばらく、掃除や必要な建具を作ってもらったりと
予算と調整しながら(笑)、作品展示の準備が終わるまで、粟島に滞在します



佐々木さんの作品に出会える瀬戸内国際芸術祭 
粟島が舞台となる秋シーズンは
          2013年10月5日から11月4日まで


こうして、1年以上も前から、作品を準備している方がいる・・・
作品のイメージを聞き、少し形を見せてもらっただけでも、わくわくしました

粟島会場全体の作品が、ひとつづつ形を表していく様子
また、お届けしていきますぴかぴか(新しい)
posted by ほんまモンリポーター at 09:38| Comment(0) | 瀬戸内国際芸術祭2013 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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