2012年9月から、粟島では2名の若い芸術家さんが作品作りに取り組んでいます
最終目標は・・・
そう、2013年10月5日から粟島も会場の一つとなる瀬戸内国際芸術祭
昨日の麻生祥子さんに続いて、アーティストのご紹介です 昨日の記事はこちら
ガラス作家 佐々木類さん
9月の入村時のインタビューはこちら
佐々木さんの粟島での日々は、植物採集
粟島に来ることが決まり、取り組んだ作品は、
ガラスの中に粟島の植物を閉じ込め、白い灰にしていくもの
アメリカのガラス作家業界を中心に、フュージングという技法があるそうですが
その中に植物を閉じ込めるという、新しい挑戦にも取り組んでいます
島に来てみるまで、どんな植物があるのか全くわからなかった佐々木さん
でも、粟島に住み始めて
「粟島の植物、花を探しています」
と、声をかけはじめたことから始まり、今では島中の方から、
「あっちに、今、〇〇が咲いとったで〜」
「今、時間あるかあ~? 台風が来る前にこの花を摘みに行こう」
と、島の方から声をかけていただけるまでになったそうです
島の方に伺っても、気さくに声をかけやすい佐々木さんは、みんなの娘のような気分で、
植物のことを教えてあげたくなるんだとか・・・
とってきた&集まってきた植物を、日付と関わってくれた島内の方のお名前と一緒に
分類して、大切に保管してあります
これをガラスの中に閉じ込めて・・・
学生時代に作ったというガラスを焼く特製の釜の中で、仕上げていきます
700〜800度にもなるという窯
その焼けた作品は・・・展示の時のお楽しみ
たくさんのストーリーのある植物
ガラスの中だけではなく、記録日記としてもお見せ出来る形を模索し・・・
押し花も作られています
佐々木さんに伺いました
本当に、粟島内のあちこち、植物の効用や地域の古い言い伝えを聞きながら
案内してもらっている貴重な時間を過ごしています
ガラスという無機物の中に、植物という有機物を閉じ込める
そこにテーマだった、透明であるものとか、見えないけど存在するものということと
向き合い、粟島の植物のあった姿を、ガラスを通して形にしていってます
展示場所も決まり、空間全体で作品を仕上げるイメージが見えてきました
まだしばらく、掃除や必要な建具を作ってもらったりと
予算と調整しながら(笑)、作品展示の準備が終わるまで、粟島に滞在します
佐々木さんの作品に出会える瀬戸内国際芸術祭
粟島が舞台となる秋シーズンは
2013年10月5日から11月4日まで
こうして、1年以上も前から、作品を準備している方がいる・・・
作品のイメージを聞き、少し形を見せてもらっただけでも、わくわくしました
粟島会場全体の作品が、ひとつづつ形を表していく様子
また、お届けしていきます