
春期企画展「三豊思い出写真帳〜人が働く〜」
場所:三豊市文書館 ロビー・展示閲覧室
期間:平成25年3月1日(金)〜4月26日(金)
時間:午前9時〜午後5時
休館日:土日祝・3月29日
お問い合わせ:三豊市文書館
三豊市山本町財田西375番地(山本庁舎向かい)
0875-63-1010

興味深い写真の展示で懐かしい記憶を蘇らせてくれる三豊市文書館の企画展。
昨年の秋期企画展では「三豊と皇室」をテーマに丁寧な解説と写真の展示が行われました。
今回は昨年の春期企画展「三豊思い出写真帳〜人が集う〜」に引き続いて
かつての三豊の農業の様子や三豊に残る伝統産業などが紹介されています。

近年では急速に機械化が進み、見られなくなった光景ですが
かつての農家では牛を飼育し、牛を利用して農業が行われるのが普通でした。
50年ほど前の農繁期は家族総出で農作業を行い、親戚やご近所さんがお手伝いに。
100人以上の人や何頭もの牛が1つの田んぼで作業する、という光景もあったんだそうです。
また、農作業の後は共同で炊事をして食事を一緒にしたり
農業を中心とした年中行事が行われたり、と今ではあまり見られない光景がありました。
私が生まれた頃には、
土を耕すのも、田植えをするのも、稲刈りも脱穀も機械で出来ちゃうような
便利な時代がやってきていました。
農業も、時代に合わせていろいろな変化を遂げてきたんだなぁ、
普段何気なく口にしているものにも、たくさんの人の工夫と努力が詰まっているんだなぁ
ということを強く感じました。

そして、三豊の伝統的な生業も詳しく紹介されています。
高瀬茶や仁尾のみかん、張子の虎など私たちも取材させていただいた
特産品や伝統工芸品の歴史も知ることができます。
農業の魅力を伝えること、伝統を継承していくこと、
取材を通して、三豊の産業を盛り上げる為に力を注いでいる人たちにも出会いました。
この企画展は懐かしい風景に出会えるだけでなく、毎日の生活の中での
物を通じた繋がりと在り方について考えさせてくれるような気がします。
無料でご覧になれますので、みなさんもぜひおこしください。
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