前回に引き続き、瀬戸内国際芸術祭2013
秋会期の粟島において、作品制作に取り組まれている
アーティスト、濱野貴子さんにお話をお伺いしてきました。
◆前回の記事は こちら
今後の取り組みとしてワークショップのお話、お聞かせください
9月の7日と14日の2回に分けて少人数制のワークショップを開催します。
島の方限定で行うので募集はしていないのですが、
映像作品に使う音造りを、実験として皆さんとやってみたいと思っています。
話を色んな方に伺っていく中で、イメージの中心に松林というのがあります。
今、粟島には無くなってしまったんですけど
昔あった奇麗な松林が空間作品の舞台となっています。
そこに皆と行ってみて音造りができたらいいなと思っています。
作品のキーワードとなる「なつかしさ」
なつかしさ、という日本語特有の言葉だと思うのですが
何かを見て「あー、なつかしい」と思う感覚があると思います。
そういった感覚というのを私は作品の中で大切に思っていて、
そういった気持ちを感じてもらえたら一番嬉しいです。
粟島について勉強するために集めた資料の中で、
「私共のふるさとに残された先人の話として、
何でも無い場所が、建造物が、一木一石が、幻想の世界で
私共になにかしら暖かい憧れと心の安らぎと
懐かしさをもたらしてくれる事を痛感します。」
という風に書いていた人がいました。これが凄く適切なのかなと思っています。
そういった場所を人に聞いたり、それをまた作品に表現できたらいいなと思っています。
◆濱野さんが手がけた作品を見せていただきました。
瀬戸内国際芸術祭 秋会期は
10月5日(土) 〜 11月4日(月) HPは こちら
◆関連記事は こちら