2013年10月11日

奥深き!太鼓台文化〜後編〜


こんにちは!もりいちです!


皆さんご存知の太鼓台には、実は奥深い文化や歴史が
あったんです!そんな奥深き太鼓台文化。

瀬戸内国際芸術祭2013夏会期後援事業
『太鼓台文化の歴史展』

を監修されました尾崎明男さんにお話の続きをご紹介します!
→前回の記事はこちら

DSCN0831.JPG
太鼓団文化の歴史展の記事はこちら

これから秋祭りで太鼓台を見る機会も増えると思いますが
その前に、太鼓台への理解を深めてみませんか?

IMGP7625.JPG

位置情報ゆめタウン三豊に15台の太鼓台が集まるイベント 
  10月13日(日) 18:30〜 第9回とよなか秋のまつりの情報はこちら


 
太鼓台の分布
西条・新居浜・観音寺・丸亀・宇多津・坂出
小豆島・淡路島など、瀬戸内海を始め様々な地域に
分布する太鼓台。もちろん三豊市にもあります。

三豊市においては、豊中町・山本町・財田町を始め
詫間町・志々島・仁尾町・高瀬町などに太鼓台があります。
(衰退して無くなってしまったものも)

そして、下の地図を見て頂けると一目瞭然なんですが、東日本には
分布が全くなく、西日本のみの文化であることがわかります。
(琵琶湖の辺りから種子島の辺りまで)

太鼓台分布.png
※市民大学講演資料『太鼓台文化の歴史』(尾崎明男さん制作)より



太鼓台文化の認識
ここで一つ、明治維新前後での太鼓台文化の認識の違いをご説明。
かつて日本では、明治維新以前は大阪が文化の中心であり
関西圏の太鼓台文化も、中心的な伝統文化という認識でした。

それが、明治維新後に東京が日本の中心という位置づけになることにより
大阪が地方という立場に置かれ、太鼓台が地方文化と認識される様に
なってしまったのです。

そんな地方文化としての太鼓台を、伝統文化として復権させることを
目指して日夜、研究・啓発活動に取り組まれているのが、尾崎さん。
太鼓台文化に対して高い志をお持ちの方なんです!

IMGP7623.JPG

尾崎さんよりメッセージ
今日の豪華絢爛で巨大な太鼓台のみを見る限りでは、太鼓台の歴史は
分かりません。実は素朴ですばらしいものもたくさんあって
そういった太鼓台の存在を想像しながら、今日の太鼓台を見てもらえれば
歴史認識が深まるのではと思います。

そして地方文化としての太鼓台を、伝統文化として自立させる為にも
太鼓台文化圏の方々には、『太鼓台文化の歴史』について知識・認識を
深めていって頂きたいと思います。



最後に、重要なまとめ
@太鼓台文化の継承に必須なのは、正確で客観的な「共通知識」を
 大勢の人々と共有すること。
A今までの、「分かったつもりの太鼓台文化」を信奉 するのではなく
 これからは、「ここまで分かった、太鼓台!」と、自信を持って熱く語れる
 「太鼓台文化圏の一員」になること。
Bトップランナーとしての貢献や活動を積重ねること。

是非とも、この3つの事を大切にして、私たちの文化である太鼓台を
今一度見直していきましょう!



お知らせ
今回、ブログ上でご紹介しました『太鼓台文化の歴史』は、ほんの一部。
ご紹介しきれない事が、まだまだたくさんあります!

もし、太鼓台文化に興味がわいた!もっと知りたい!と思った方に
おすすめなのが、観音寺太鼓台研究グループ編集・発行
図録冊子『太鼓台文化の歴史』

IMGP7815.JPG

太鼓台に関する基本的な部分から、さらに奥深い部分まで
長年研究された『太鼓文化の歴史』が図や写真を使って分かりやすく
記されています。 是非とも、一度手に取って見てください!

琴弾公園内・総合コミュニティーセンターにて好評発売中!
お問い合わせは、観音寺市観光協会(TEL:0875-24-2150)まで。

※現在ゆめタウン三豊の吹き抜けスペース2階で
『太鼓台文化の歴史展』も開催中です!是非のぞいてみて下さい!


posted by ほんまモンリポーター at 06:41| Comment(3) | 伝統文化 & お祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
奥深き! 太鼓台文化 〜前編・後編〜

10.15に興味深く拝見しました。
太鼓台文化のポイントを丁寧に紹介していただいたことに感謝いたします。
西讃と東予と西阿のなるべく多くの太鼓台関係者が、力を合わせて太鼓台文化のメジャー化≠模索していければ、と常々考えています。
本欄でもご紹介いただきましたが、『太鼓台文化の歴史』は、全118ページがカラー印刷仕上げで、大変ご理解しやすい編集となっています。
また、箱浦屋台や志々島だんじりや粟島・潟太鼓台などを含む『塩飽海域の太鼓台・緊急調査報告書』(モノクロ印刷95ページ)も、百年ほど前のこの地方の太鼓台を知る上で、ご参考いただけるものと思います。
ぜひ、琴弾公園内の「道の駅ことひき」にある観音寺市観光協会(24-2150)へお問合わせください。
太鼓台文化を深く知るために、一歩前にお進みください。
Posted by 尾ア明男 at 2013年10月15日 10:27
尾アさま

コメントをいただき、ありがとうございます。
先日は、たくさんのお時間をお取りいただき、太鼓台についてご教示いただき、ありがとうございました。
楽しい取材のお時間でした!

記事にまとめ、1〜2回のブログの中でお伝えしきれるものか苦慮いたしましたが、尾アさまにコメントいただき、ホッとしました。

ひとつのお祭にも、行事やイベントにも、歴史も、関わっている方の想いもいろいろな場面が存在するんだと常に感じております。

また、奥深いお話を通じて、一面からだけではない情報の発信を続けていきたいと思います。
今回は、ありがとうございました♪
Posted by さくら at 2013年10月15日 12:35
尾崎様

先日は、太鼓台文化の奥深い歴史などについてお話し頂きありがとうございました!

ブログを書く上で尾崎様のお話や頂戴しました資料を再確認することで、自分の中でも太鼓台の理解をさらに深める事が出来たのでは、と思います。

ブログ上でもご紹介させて頂きました「太鼓台文化の歴史」の冊子は太鼓台を知る上で、非常に役立つ資料だと思います。より多くの方々に見て頂きたいですね!
Posted by もりいち at 2013年10月15日 18:34
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