昨日は終戦70周年を迎える終戦記念日でした。
TV、新聞などでも、戦争を振り返る番組が多くありました。
私も、今は亡き自身の祖父母に、もっといろんな話を聞いておいたらよかったなと、
いろいろなことを感じる数日でもありました。
今日は、これまでに何度か告知をしてきた
『終戦70周年平和祈念講演会』がマリンウエーブで開催されました。
第1部 特別企画 「埋もれゆく記憶を今、語り継ぐ」
◎戦争体験者のお話
山本町出身の大西ムネ子さん(92歳)の方の、
戦争体験が語られました。
◎朗読「太平洋戦争と三豊体験談集より」
地元 中・高校生による朗読
◎朗読劇「詫間から飛び立った特攻隊の物語」
四国学院大学 社会学部演劇コースのみなさん
演出:四国学院大学社会学部(ノトススタジオ芸術監督) 西村和宏準教授
◎「詫間海軍航空隊物語」
〜70有余年の歴史を今、語り継ぐ〜
その当時の貴重な写真とエピソードで綴る歴史と未来
監修:香川高専詫間キャンパス電子システム工学科長 三崎幸典教授
1部の最後は、横山忠始三豊市長のご挨拶でした。
子供のころ、元航空艇が出発していた海で釣りをしていたこと、
そこが元詫間海軍航空隊の出撃場所だと、
詫間町長になった時に知った時の衝撃。
10年、20年の生まれの違いで、こんなにも違う運命があるかということを
感じられているお話をされていました。
そして、たくさんの方がこの貴重な機会を楽しみにしていた講演会
第2部 講演会 講 師 渡部 陽一氏(戦場カメラマン)
テーマ 世界からのメッセージ
〜希望ある明日のために〜
テレビでもおなじみの独特の口調で語りかけてくれる渡部陽一さん
どうして戦場カメラマンになったのかというお話、
戦場で出会った数々の子供たちの話など、
身ぶり手ぶりを交え、感情を思いっきりこめたお話に、
たくさんの方が引き込まれていました。
700人入るホールは満席、誰もが、どの話にも引き込まれるように耳を傾け、
1人1人の方のお話が終わるたびに、会場内があたたかい拍手で包まれていました。
週刊みとよほんまモンRadio!の取材の中で、
三豊市の中にも、特に詫間町にあった「詫間海軍航空隊」の話や、
書籍「太平洋戦争と三豊」などで、少しは知識があったつもりでした。
でも戦争体験者の方が、言葉を選びながら、詰まりながら話すお話、
市内の学生たちのまっすぐな想いが詰まった朗読、
大学生の鬼気迫る朗読劇、
「詫間海軍航空隊」の歴史など、
一つ一つに、想いが重なり、涙なしで聞くことはできない講演会でした。
渡部陽一さんが、戦場カメラマンとして芯のように持っている想いなどにも触れ、
あの独特の話し口調だからこそ伝わる、普通では知ることのできない
「戦争の現実」を誠実に伝えてくださいました。
飛行機が出廷して行った「詫間海軍航空隊のスベリ跡」から望む詫間の海
海軍の基地がある場所の中でも、
とてもきれいな海に面した場所であると言われていた「詫間海軍航空隊」
この海と、今ある平和を、当たり前と思わずに、
大切にしていくことを感じた、1日となりました。
貴重な機会を、ありがとうございました。
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