瀬戸内国際芸術祭がはじまり、
開催地周辺の海辺では、連日多くの人を見かけるようになりました。
しかしそのいっぽうで、あまり人を見かけない海辺では
あるものを多くみかけませんか?
そう、それはごみです
海で見かけるごみは確認される場所によって
「海岸ごみ」「漂流ごみ」「海底ごみ」と呼び方が変わるんですが、
これらをまとめて「海ごみ」と呼びます
近年、深刻化している海ごみ問題
そんな海ごみのことを楽しく学びながら、春の海で遊ぼう!
というイベントが、三豊市仁尾町の父母ケ浜で開催されました。
それがこの
『香川の浜辺をはだしで遊ぼう!
父母ヶ浜クリーンアップ大作戦!!』
さて、どんなイベントだったのでしょうかぁ⁉︎
“ふじやま”がお伝えします
3月27日(日) 13:00 父母ヶ浜海水浴場
〜ビーチクリーンアップ〜
瀬戸内DAYOUT実行委員会主催
FreeCloud、ちちぶの会、裸足ランニングクラブ香川の協力で
開催されたこちらのイベント
定刻になり多くの人が集まってきました
ビーチクリーンアップの講師は、海ごみ研究の第一人者
藤枝 繁さん(漂着物学会事務局長)
この日のビーチクリーンアップは、ただの清掃活動ではなく、
どこに、どんなごみが、どれくらいあるのかを調べるためのもの。
拾い集めたごみの個数を、細かく分類された
データカードに記入することで、
最終的には世界的な海ごみのデータとなって、
問題解決のために役立てられるとの説明がありました。
問題解決のために役立てられるとの説明がありました。
事前の説明を終え、三人一組でチームをつくり
いよいよクリーンアップ大作戦開始!
大きなごみから小さなごみまで
大人たちも子供たちも
砂浜に落ちているごみを
次々と拾っていきます
ビーチにまさかのこんなものが落ちていました!
これなんだかわかりますかぁ⁉︎
医療用の注射器ですよ!刺さったらたいへん!
いたるところに落ちていたこちらのパイプ…
これは牡蠣の養殖で使われるもので
海ごみでは養殖カキパイプと呼ばれています
牡蠣養殖のさかんな瀬戸内海の特徴的なごみの一つです
各チームごみ拾いを終え、
次はごみの分別とデータカードへの記入をおこないます
こちらがそのデータカード
細かな項目がいっぱい記載されてあります
みなさん一斉に拾ったごみを取り出し
データカードに沿ってごみを分別していきます
プラスチックごみが多いのが目立ちますね
項目別にそれぞれごみの個数を数え
カードに記入していきます
よく見てみると、そのほとんどが
生活ごみということがわかります
全体の集計結果がでるまで
講師の藤枝さんから
海ごみが及ぼす環境への影響や被害のお話し
そして、海岸に流れ着いた漂着ごみのなかでも
特に珍しかったもの(お宝⁉︎)を見せていただきました
藤枝さんが手にしているもの…あれはなんと入れ歯です
子供たちも興味津々で聞き入っている様子で
ユーモアたっぷりの学びの時間となりました
浜辺を綺麗にして達成感もひとしお
最後にみんなで記念撮影
この日に調査したごみで一番多かったのが
硬質プラスチックの破片。次いで、発泡スチロール破片や
プラスチックシートや袋の破片でした
瀬戸内海の海ごみは、外海から流れ着いたものは7%しかなく
ほとんどが瀬戸内海で発生したものです
海に直接捨てられるごみもありますが
山や里(まち)から川を通じて海へ流れ出ていくものが多いようです
こういった活動を通じ、海に関心をもち、海ごみのことを知る
ということは本当に大切なことだと考えさせられました
世界的にも深刻化している海ごみ問題
ごみをなくすため、出さないため
まずは私たちにできることから
なにか はじめてみませんか?
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