昨年の秋から、
100年に一度と言われる大修理を始めている、
四国霊場88カ所 第70番札所 本山寺の五重塔
現在は、建築用のカバーで、その姿を見ることができません!
今回、平成の大修理、初の現場見学会が開催されました。
本山寺五重塔『平成の大修理』現場見学会
五重塔の内部を見せていただける貴重な機会ということで、
予想を超える大行列!
午前2回の予定が3回となり、午後も1回の予定が、2回となったそうです!
『100年に一度の大修理』ということは、
おそらく・・・、私が生きている中でも、最初で最後の貴重な機会!
きっと、他にもそんな風に感じた方が多かったのか、
この貴重な機会を見に、たくさんの方の興味関心が集まったのだと思います。
会場はあふれるほどの人でいっぱいです!
まずは、この大修理に関わっている方たちから、
修理に関しての説明がありました。
(写真はご住職の長田実生さん)
現在も、日本国内にはいくつかの五重塔がありますが、
本山寺の五重塔は、法隆寺や善通寺とは構造が異なること、
宙に浮き、1トン以上の重量箱を吊るしてバランスをとる心柱の話など、
難しいながらも、昔の人たちの素晴らしい智慧と技術を知ることのできる、
こちらも、貴重なお話でした。
その後、ヘルメットをかぶって、現場見学会へ!
すでに、3重より上の層は解体が進みんでいるそうで、
今回は、初重と2重の間のあたりを見ることができました。
心柱と重量箱が木と木の間から、ちらりと見えています。
明治の時代に、一つ一つ作られたであろう木の細工たちを、
普通では見ることのできない目線で、見せていただきました。
鬼瓦は、『あ』と『うん』の顔が!
解体して古い木が外されていきますが、それをただ新しくするのではなく、
明治時代の木を使えるだけ使い、文化財としての価値を残しながら、
保存修理、耐震補強をしていくという修理に取り組まれています。
現在は、平成30年夏頃の完成を目指して修理を進めておりますが、
修理過程で、調査や修理が追加で必要になるところが見つかれば、
工期が延長になる可能性もあるんだそうです!
それでも、この機会に、『次の100年』に受け継がれる五重塔を作るべく、
たくさんの方のお力が動いているんだと、感じました。
早くても2年後!! 完成が、待ち遠しいです♪
◎本山寺五重塔『平成の大修復』についての過去の記事はこちら
◎4月に行われた鎮守堂檜皮葺替修理 並 ふきかえ見学会の様子はこちら
四国霊場第70番札所 本山寺
住所:三豊市豊中町本山甲1445
電話:0875-62-2007
四国霊場公式HPはこちら
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