2016年06月06日

6月5日(日) 本山寺五重塔『平成の大修理』現場見学会

さくらです

昨年の秋から、
100年に一度と言われる大修理を始めている、
四国霊場88カ所 第70番札所 本山寺の五重塔

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現在は、建築用のカバーで、その姿を見ることができません!


今回、平成の大修理、初の現場見学会が開催されました。
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本山寺五重塔『平成の大修理』現場見学会
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五重塔の内部を見せていただける貴重な機会ということで、
予想を超える大行列!
午前2回の予定が3回となり、午後も1回の予定が、2回となったそうです!
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『100年に一度の大修理』ということは、
おそらく・・・、私が生きている中でも、最初で最後の貴重な機会!
きっと、他にもそんな風に感じた方が多かったのか、
この貴重な機会を見に、たくさんの方の興味関心が集まったのだと思います。
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会場はあふれるほどの人でいっぱいです!


まずは、この大修理に関わっている方たちから、
修理に関しての説明がありました。
(写真はご住職の長田実生さん)
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現在も、日本国内にはいくつかの五重塔がありますが、
本山寺の五重塔は、法隆寺や善通寺とは構造が異なること、
宙に浮き、1トン以上の重量箱を吊るしてバランスをとる心柱の話など、
難しいながらも、昔の人たちの素晴らしい智慧と技術を知ることのできる、
こちらも、貴重なお話でした。
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その後、ヘルメットをかぶって、現場見学会へ!
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すでに、3重より上の層は解体が進みんでいるそうで、
今回は、初重と2重の間のあたりを見ることができました。
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心柱と重量箱が木と木の間から、ちらりと見えています。
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明治の時代に、一つ一つ作られたであろう木の細工たちを、
普通では見ることのできない目線で、見せていただきました。
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鬼瓦は、『あ』と『うん』の顔が!
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解体して古い木が外されていきますが、それをただ新しくするのではなく、
明治時代の木を使えるだけ使い、文化財としての価値を残しながら、
保存修理、耐震補強をしていくという修理に取り組まれています。



現在は、平成30年夏頃の完成を目指して修理を進めておりますが、
修理過程で、調査や修理が追加で必要になるところが見つかれば、
工期が延長になる可能性もあるんだそうです!

それでも、この機会に、『次の100年』に受け継がれる五重塔を作るべく、
たくさんの方のお力が動いているんだと、感じました。

早くても2年後!!  完成が、待ち遠しいです♪


◎本山寺五重塔『平成の大修復』についての過去の記事はこちら

◎4月に行われた鎮守堂檜皮葺替修理 並 ふきかえ見学会の様子はこちら


四国霊場第70番札所 本山寺
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住所:三豊市豊中町本山甲1445
電話:0875-62-2007
四国霊場公式HPはこちら



posted by ほんまモンリポーター at 10:40| Comment(0) | 行事予定!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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