2016年12月25日

ノーベル賞授賞式に出席された春日さん インタビュー2 〜研究編〜

さくらです

昨日のラジオ&ブログでご紹介した、
香川高等専門学校詫間キャンバス 
専攻科2年 天造研究室の春日貴章さん

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 ◎派遣が決まるまでのお話はこちら


さて、どんな研究をしてきたのかというお話も、
とても興味深いものでした♪


研究のテーマとそのきっかけを教えてください?

『放射線防護教育』という研究に取り組んできました。

高専に入ってから、ものづくり愛好会に入って、
何かを作りながら研究をすることが楽しいと思っていました。
そして、その縁で、放射線が専門の天造研究室に入りました。

日本には、以前から、「原子力人材育成事業」というものがありました。
以前は、その研究の中では、『原子力は安全』という理念のもと、
原子力関連の施設での研修をする機会が用意されていました。

その制度の中で、2011年3月6日〜12日まで、
新潟県の東京電力柏崎刈原発での研修プログラムに参加していました。
研修中にも、指導してくれる技術者は「原発は絶対に安全」と説明していたが、
その研修中の11日、東日本大震災が起こり、
翌日、12日に東電福島第一原発1号機で爆発が起きたことを聞きました。
研修の短い期間の中で、’絶対に安全’と聞いていたいものが崩れ、
『絶対はない』と強いインパクトを受けました。

その後、研究テーマを考える際に大きなきっかけとなったのは、
震災後、あふれるような原発情報の中で、
正しい放射線に関する情報がきちんと伝わっていないと感じていたことです
実際日本では、この30年くらい、原子力についての教育の例がなく、
誰も教えることができないということにも気が付きました。

「緊急事態にどう動けばいいのか。
デマに惑わされない正しい知識をつけて身を守ることが大切だ」

という想いから、研究のテーマを『放射線防護教育』にしました。
放射線のことを『知る』ことができる教材を作ることです。

放射線といううのは、目で見ることができません。
まず、それを目で見ることができるようにしようと思いました。

DSC05801.JPG

これは放射線を一方向から同じように発したのですが、
コンクリートなどの遮蔽物にぶつかった放射線が、
どのように動くのかを可視化できるようにしました。

DSC05802.JPG

これを応用して、例えば子供向けには、どうやって防ぐと、
放射線の影響を受けずにすむかというゲームを通じて体感してもらったり、
また、いろいろな素材、エネルギーの強さ、遮蔽物の場所を変えて、
どのように動くかを知ってもらう仕組みを作っています。


今回のスウェーデンでの派遣期間中には、
現地の高校生に研究を発表する機会があったそうですが、
反応はいかがでしたか?


海外でも、『FUKUSHIMA』という言葉を多くの方が知っていて、
放射線、原子力への関心が高いことを感じました。

研究のテーマが、放射線教育の教材だったので、
持って行けるもの、見せやすいものがあったので、伝えることができたし、
わかりやすい、楽しかったという反応もたくさんいただきました。

高校生向けの講義だったので、学会とは違い専門的すぎてもいけないし、
簡単すぎてもいけないと考えましたが、
これまでにも科学体験イベントの経験もあったので、
いい反応がいただけてうれしかったです。


ということで、研究に至る経験も、じっくり伺いました。
明日は、ノーベル賞授賞式&晩餐会などのお話、ご紹介します♪

DSC05815.JPG

お楽しみに!
posted by ほんまモンリポーター at 11:11| Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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