『落ちない花』マーガレット

三豊花き部会副部長 マーガレット部部長
辻 広喜さんにお話伺いました。
三豊のマーガレットについて教えてください。
温暖な気候が適しています。
暑すぎてもダメ、寒すぎてもダメ。
例えばヒマワリはマイナス5度になっても、35度40度になっても枯れませんが、
マーガレットは温度30度になれば生育しません。
栽培適温は10度から25度ぐらいまで。
限界温度は3度以下と30度以上です。
霜が降りれば真っ黒になって枯れてしまいます。
三豊でマーガレット作りが盛んな訳は…
海水温が影響しているところがあります。
たとえば山に囲まれていると冷気が降りてくるなどしますが、
海に囲まれた瀬戸内海では暖かく助けられています。
三豊市のマーガレットシェア率は60%です、伊豆半島が30%なんですよ。
仁尾・詫間は温暖な気候で、花もよく育ち、とても育てやすい環境に恵まれています。
昭和30年ごろぐらいから荘内半島でマーガレット栽培が盛んになってきました。
現在は詫間町・仁尾町で作られています。
今では『三豊のマーガレット』として全国でも有名なほどになりました。
マーガレット部会に所属しているのは現在50名、
面積は5haです。
昨年はおよそ250万本出荷しています。
1月の中旬にもなりますと、日中も長くなってきているので開花も進んでくるのですが、
今年は、昨年の夏場が暑く、曇天が続き、1ヶ月ほど遅れそうです。
ハウスを見せていただきました。
露地栽培だと霜が降りると枯れる為
11月から4月ぐらいまでビニールハウスで栽培しています。
年間を通しての作業を教えてください。
7月末ぐらいから親株から10cmぐらいピンチし芽を取り、挿し芽にして、発根させます。
およそ2週間から3週間で発根します。
8月〜10月の末の間、分けて植えていきます。
収穫期は11月〜4月です。
マーガレットって背が高いんですね!
1mから1m20cmぐらいあります。
60cmにカットして出荷します。
一株で8本ぐらい収穫できます。
辻さんのおすすめの飾り方も教えてもらいました。
水上げが悪いので、水上げを十分にしてから飾ってください。
水の世話をしてあげると1ヶ月は楽しむことができます。
華奢に見えて、しっかりしている花です。
キク科のお花なので、一輪挿しなんかに挿すと、凛として、
こんなに一輪挿しが似合う花はないんじゃないかなと思います。
花束で引き立て役にもなるので最高の花です。
高貴な方たちの名前にも使われているマーガレット
やはり、凛としたマーガレットの姿から来ているのではないでしょうか。
実はいま、マーガレットの生産量が減って来ているそうです。
後継者がいなくて、高齢のため離農される方がたくさんいるので、
もっともっと作りたいんですが…
生産者さん募集しています。三豊でマーガレットを作りませんか?
と辻さん。
そして、受験生の皆さんへのエールをいただきました。
マーガレットの花言葉は「真実の愛」
若いシンガーの歌詞にもマーガレットが使われることがあります。
きっと若い人にもマーガレットを知ってもらえているんだと感じます。
ぜひ、マーガレットをお守りにして、
受験生のみなさん、ご家族の皆さん
頑張ってください。
我々、マーガレット栽培農家も応援しています。
三豊の落ちない花
マーガレット
是非、飾ってくださいね。
アヤミでした❀
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