12月19日(火曜)に発表された、
平成29年度 三豊市ものづくり大賞
この度、大賞を受賞されたのが
高橋木工株式会社が作る『燈(あかり)』
この灯りを覆っているのは、唐木の枠組み。
木という素材を、とても細かい丁寧な手作業で細工し、伝統を生かしながらも、おしゃれなインテリアとなる製品なんです。
この製品を作られた高橋木工株式会社、
代表取締役 高橋克碩さんに、お話を伺いました。
(左)息子の唯斗さん (右)代表取締役 高橋克碩さん
現在、高橋さんが3代目として続いている高橋木工株式会社。
初代は建具や神棚を、2代目は仏壇を、そして、現在、高橋さんが3代目として、これまで受け継いできた技術を守り続けています。
昔の家のふすま、欄間、障子や、仏壇の一部に、このような細工をされた木製の製品を、見たことありませんか?
これらは、唐木と呼ばれる黒檀や紫檀などの高級な木材に、組木細工を施したものです。
組木細工とは、釘やねじを遣わずに、木に溝を入れ、それを組み合わせることで1枚のデザイン性のある模様を組み立てていく伝統工芸の技術です。
以前、家の和風の客間を大切にし、家庭内の仏壇が大きかった時代は、このように手の込んだ細工を施した和室や仏壇などが多くありました。
でも、現在の住宅事情の変化で、和室は減り、仏壇もコンパクトに簡素なものになってきて、このような技術を駆使する機会や、仏壇も減ってきました。
現在、四国内でも、このような組木技術が残っている木工所は、この高橋木工を含め2軒ほどになっているそうです。
そのような時代の変化を感じながら、この唐木の組木技術を、どうやって今の時代に合った商品にしていくかということを考えていた時、県外で学生をしていた、息子の唯斗さんが実家へ帰ってきました。
そして、同時期に、三豊市商工会のよろず支援のサポートを受ける機会がありました。
3代目として29年、組木細工を見続けていた高橋さんにとって、見慣れていた木の細工たち。
自分だけの発想では、新しい時代に受け入れられる製品を考えることがなかなかできなかったのが、若い唯斗さんのような世代、新商品を作るたくさんのアドバイスをしてくれるよろず支援のもと、完成したのが、この『燈(あかり)』シリーズです。
新商品を作るうえで、一番大切にしたかったのは『伝統の技術』でした。
この細かい細工、見てください!
この縦横の組み合わせは、コンマ1ミリの狂いも許されない、精密な手作業と技術があってこそなんです!
まさに、『燈(あかり)』シリーズは、高橋木工のこれまでの技術があったからこそ作ることができた、伝統工芸品ともいえる製品です!
今回、ものづくり大賞に応募したのは、この伝統技術を生かした新しい製品を、たくさんの方に見てもらえる機会を作っていこうという思いから、三豊市ものづくり大賞に応募され、見事大賞を受賞されました!
明日は、引き続き、この伝統の技について、詳しくご紹介します!
お楽しみに♪
高橋木工株式会社
住所:三豊市豊中町上高野1818
電話:0875‐62‐5918
メール:tkmokkou@yahoo.co.jp
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