こんにちは、ひとみです🍀
こちらでも何度か紹介させていただいている「2018粟島芸術家村」
いよいよ作品が完成し、成果発表会が始まりました。
大小島さんへの取材はこちら
ワイェダさんのワークショップの記事はこちら
場所は、三豊市粟島の日々の笑学校(旧粟島中学校)。
会場もとっても雰囲気があります。ここで2018年5月から4ヶ月間制作されてきました。
まずはマユールさんの作品。「文化の糸」
製作中におとづれた時、「繋がり」を表す展示にのしかたにもこだわりたいとおっしゃっていたマユールさん。
へやへ入ると、網が一面に張り巡らされていました。
大きな網を投げているのは漁師さんでしょうか?
天井いっぱいにひろがる網から、糸が降りてきます
そこに記されているのはマユールさんがこの4ヶ月過ごした粟島の景色
町の風景に、イノシシや魚などたくさんの生き物
全ての線に意味を持つと言われる、マユールさんの記すインド少数民族のワユリ画。
見れば見るほど、まだ何か隠されているようで、いつまでも眺めていられます。
繊細で細やかな線で記された生き物たちは、少しデフォルメされていてどこか愛嬌があり古い寓話の世界の中のよう。
私にとっては身近な三豊の自然が寓話の中に閉じ込められて
私自身も網の中に閉じ込められて
なんだか不思議な感覚に。
「どんな境界線も無く生きれる地球を感じるでしょう?」
入り口に記されたマユールさんの言葉。
私たちは、1本の糸から美しく始まり、文化と信仰の多様性の中で、コミュニティを分け、各々の巣を作って来た私たち。
始まりの糸が見えますか?
マユールさんは問いかけます。
私たちは各々の間に様々なボーダーを引いています。
それは種族であり、国であり、言葉であり、肌の色であり、
地球の中で、国の中で、地域の中で、会社の中で、学校の中で
区別することで、個を確認し、集団を作り、それがまた新たな個をうみだす。
では繋がればどんな世界がひろがっていくのでしょう。
私はみたこともないマユールさんの生まれた遠い村。
マユールさんは、粟島は故郷に似ているといいます。
「ジャングルの感じとか。そしてみんな優しい。」
マユールさんの言葉はあったかいです。
そして隣の教室へ
大小島真木さんの「鯨群の詩」
真木さんの絵の柔らかな線と色彩がとても好きです。
海、生命のスープ
「私はプランクトンを食べてみた。」
と始まる真木さんの展示。
ひとつの物語の始まりのよう。
奥には漂流物からできた骨の標本が。
そして巨大な鯨に誘われて、奥の部屋へ。
そこには、それぞれのストーリーを背負った鯨達が群をなして泳いでいました。
教室いっぱいににまさに群をなして泳ぐ姿は圧巻です。
子供達の質問に優しく答えてくれる真木さん。
「プランクトンたべたん?」
「どんな味がしたん?」
「海の水飲んだことある?そしたらもう君たちもプランクトンたべてるよ〜」
「え〜!!」
制作中だった柔らかなオーガンジーの刺繍は完成して3体目の鯨のある部分に使われていました。
(とっても素敵なのでぜひ実際に行って見て見てくださいね。)
「この地球は祖先から譲りうけたものでは無くて、未来から借りているものなんです。」
真木さんの言葉が胸に響きます。
とても儚く美しい色で、3体目の鯨の体には水爆実験の様子が描かれていました。
天井にも大きな鯨が。
床に寝転んで見ることもできます。
天井の鯨の目には月が映し出されていました。
海の底から眺めているとおもったら、ここは空の上だったのでしょうか?
一つの壮大な物語を読み終えたような、いえ、物語の始まりにたったような気持ちになる作品です。
とても素敵なお二人の作品。
マユールさんの作品も、真木さんの作品もこの粟島の景色の中でこそ味わえる何かがあるように感じました。
彼らの作品が見られるのは8月26日(日)まで。
マユールさんが滞在中に撮影したショートムービーも流されています。
ぜひみなさん、みにいらして、粟島ごと感じて来てくださいね。
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