こんにちは、ショウタロウです。
三豊の名木を紹介するシリーズ、今回は財田町の雨の宮神社の社叢です。
「雨」という字が入ることからも予想できますが、この神社は「雨乞い」深く関係しているそうです。
約1,000年前の1043年(長久4年)の春の大旱魃で、稲の苗が枯れそうになったため村民が一致団結して雨乞いをしたところ、恵みの雨が降りそそいだということです。稲が枯れれば飢饉になったでしょうから、村民の方たちはどれほど嬉しかったことでしょうね。
その御利益があったためか大正4年(1915年)の大嘗(だいじょう)祭(*)では、献納する筵(むしろ)の藁(わら)のための稲の苗を洗い清めた場所にも選ばれたそうです。
(*)天皇が即位後初めて行う新嘗(にいなめ)祭(その年の収穫を神に感謝する祭り))。ちなみに、この大正4年の大嘗祭のときには、当時の香川県山田村(現在の綾川町山田上)に献納するお米の田んぼ(主基斎田)が指定されています。綾川町では今も毎年盛大にお祝いしていて、2016年にはその記念館もできています(詳しくはこちら)。
おっと、話が木からずれてしまいましたね(^_^;)
こちらの社叢はとてもこじんまりしていますが、立派な木が生育していて県の自然記念物に指定されています。
主な木はアラカシやタブノキだそうです。
こちらの木は落雷か病害か何かで途中から折れたか、切られたのでしょうね。結果的にユニークな形となっています。
こんな実がたくさん落ちていたので、多分ムクノキでしょう。
さて、こちらの神社で社叢以外にちょっと面白かったのが、こちらの狛犬。
はっきりとは分からなかったのですが、どちらも子どもを抱いているのでしょうか??
もしそうだとしたら、稲の生育のための雨わ、ひいては子孫繁栄を願って作られたものかもしれませんね。小さくても1,000年前からのいろんな思いが詰まった神社でした!
⬛雨の宮神社の社叢(香川県自然記念物)
住所:三豊市財田町財田中川西578-1(地図はこちら)
構成樹種:クスノキ、タブノキ、カゴノキ
ありがとうございました!
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