2019年05月13日

名前が変わって300年!地域を潤す満水池

 こんにちは、ショウタロウです。

 日々緑が濃くなっていき、田植えの季節になりましたね。

 災害の少ない香川県ですが、昔から水不足には悩まされてきました。
 そんな香川で貴重な水を貯えているのが「ため池」です。ちなみに香川は「ため池密度日本一!」今回はその中でも高瀬町にある「満水池」をご紹介いたします。
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 しっかりと水を湛えていますね。この水が私達の食・生活・社会を支えてくれているのですね。

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 満水池がいつできたのかはわからないのですが、ほぼ300年前の享保3年(1718年)までは「カイナ池」と呼ばれていたそうです。

 弘法大師が自分の錫杖(しゃくじょう、杖のようなもの)と自分の腕(かいな)を使って掘っていたところ、錫杖が折れたため、大師が思わず「かいない(努力しても効果がない)」とつぶやかれたからだと解説されています。うん、「かいない」池よりも「満水」池のほうがいいですね!

 満水池のある地区もご多分に漏れず水の確保に苦労してきたそうですが、昭和51年(1976年)には、香川用水の通水に伴って、香川用水西部幹線高瀬支線の末端の調整池となり水不足はほぼ解消されました。ちなみに満水池の名前は香川県の「香川用水計画」の地図にもちゃんとでていますよ(こちら

 そんな満水池ですが、水よりもお花見スポットとしてのほうが有名でしょうか。今年もきれいな花を見せてくれましたよ。
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 美しい眺めですね〜

 さて、「ほぼ解消された水不足」ですが…今年は早明浦ダムの貯水率が例年よりも大幅に少なくて(例年90%のところ50%程度)、4月末には香川用水への取水制限が始まりました。4月に開始されたのは初めてということです。たり前にあるように思える水ですが、生命に欠かせない水、改めて大切にしていきたいですね!

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⬛満水池
 三豊市高瀬町比地(地図はこちら

 ありがとうございました!
posted by ほんまモンリポーター at 01:00| Comment(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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