こんにちはひとみです🍀
今回の瀬戸内国際芸術祭の粟島の作品にある大きなテーマが
「地球環境」
今回の新しい作品である『TARA』
三豊市はこの9月に環境教育の推進や啓発活動を展開し、海洋環境の保全につなげる事を目的に、香川県三豊市と一般社団法人TARA JAPAN 連携協力する事を決め、協定書を締結しました。
その時の記事はこちら
世界中の海が直面する環境的脅威および気候変動による影響を調査している、科学調査船TARA号の大きな特徴は、
クルーとして【アーティスト】をのせること。
科学者の視点だけでなく、アーティストの視点からも、今世界の海で起こっている問題を発信しています。
粟島のアートディレクターである日比野さんもかつてTARA号に乗船した一人です。
日比野さんがTARA号で書いたスケッチ
また、今回の芸術祭で作品を作っている大小島真木さんも、タラ海洋アートレジデンスに乗船するアーティストとして、TARA号と共に3ヶ月航海されていました。TARA号に乗船されてから作り続けて売る大小島真木さんの鯨シリーズの集大成も今回の粟島の作品のひとつです。
そして今回の作品『TARA』
なんと、展示されている粟島海洋記念館の教室4つ分と廊下を合わせた広さがタラ号と同じ大きさ
実際のタラ号のサイズ感を感じながら作品を見ることができます。
廊下にはタラ号の大きさがわかるように白線を貼ってくれています。
最初の教室には科学者の視点から今、世界の海で起こっていること。
今世界中の海で問題になっているマイクロプラスティック。
人間が産み出したものが一体地球にどんな影響を与えているのか。
じっくりと見ていただきたい展示です。
そして2つ目の教室に入ると
タラ号に乗船したニコラ・フロック氏による作品
『黒潮』
教室を埋め尽くすように飾られたモノクロの珊瑚の写真。
藻の一種と共生している珊瑚は、地球の温暖化などによりその共生関係が崩れると生きていくことができない。
珊瑚を、動物界と植物界のバランスを保つものの象徴と捉えた作品です。
色を失うことで、さらに神秘的な珊瑚の造形美が映し出され、圧巻です。
白線は最後の教室へと。
ここはタラ号の甲板部分。
教室の中ではVRを使ってタラ号から眺める海を体感することができます。
窓には、粟島の西浜からの景色が。
教室からチラリと見える奥の納屋の中も、見落とさずに進んでくださいね。
教室から見えていた光る船は
外との高低差をいかして、回り込むことで海底に潜ったように、船が海底からぷかぷか浮かんでいる様子を見ることができます。
『TARA』の作品を監修されたアーティストのおもてさん。
普段は彫刻をされている彼。
今回、タラ号をテーマに作品を依頼されて、「重さ」「広さ」「重力」を作品を通して感じてもらう、共有できることを考えられたそうです。
海底庭園に模したこちらは、自然物を使って見立てる日本庭園から発想を得ているそうです。
海からひらってきた石は、海底に横たわる岩であり、瀬戸内の島の景色でもあります。
この教室にできたTARAに乗ってあなたも世界の海の今を見つめて見てくださいね。
瀬戸内国際芸術祭2019秋会期!
〇公式HP:https://setouchi-artfest.jp/ 三豊市粟島も、アート展示の舞台となります。
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