こんにちは、ショウタロウです。
一昨年から三豊市のジオ(地形や地質に関わること)を紹介してまいりました。
「爺神山ってすごいんです!」(記事はこちら)
このような三豊の資源を活かした取り組みとして、先日
香川大学公開講座
ジオガイドが案内する讃岐ジオサイト
「爺神山と汐木山(三豊市)」
が開催されました!
テーマは「なぜ藤原京の瓦を讃岐で焼いたのか?」
かつて三野町周辺が海だったから…ということをご存知の方も多いかもしれませんね(「三野には海が広がっていた!」(記事はこちら))それも含めて瓦を焼いた理由、そしてかつての三野津湾の痕跡を巡るツアーでしたよ。
スタート地点は市役所。歩く距離が8kmです。ちゃんと準備体操していきましょう。
(準備体操:写真は香川大学長谷川研究室提供)
高瀬駅前でかつての爺神山の姿が紹介されました。讃岐七富士にも数えられた秀麗な姿です。
(三豊市文書館で販売している絵葉書です)
しばらく歩いて眺めのいいところから現在の爺神山です。
(爺神山遠景:写真は香川大学長谷川研究室提供)
戦後の採石事業で頂上部から削られましたが、事業が途中で中止されたため、そのため断面には溶岩が固まった様子が見られます。
テレビ番組「ブラタモリの案内人」も務められた香川大学の長谷川先生によると、香川のおむすび山はかつては「メサ」(屋島のような台地)が削れてできた地形(「ビュート」というそうです)と言われていましたが、実はそうではないそうです。
実際には地下から溶岩が上がってきて固まった溶岩の塊が鉛筆の芯のように中心になって固まった「火山岩頸」というものなのだそうですよ。詳しくはこちらをご参照ください(長谷川研究室の資料です)
そういうことは山を削ってみないと確かめようがないですから、その意味でも爺神山はとても貴重なんですね。
さて、こちらが、爺神山の採石跡です。この断面から読み取れることとは!?
(爺神山採石跡:写真は香川大学長谷川研究室提供)
※通常は立入禁止です。許可を得て入っています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください!
→「爺神山ってすごいんです!」(記事はこちら)
(私もジオガイドのはしくれとしてご案内させていただきました)
※写真は香川大学長谷川研究室提供
ちなみに瓦の材料については詳しくは調べられてないそうですが、可能性との一つとしては爺神山の溶岩(安山岩)が風化してできた粘土が考えられます。
爺神山と宗吉の瓦窯跡の間には「瓦谷」という地名があります。かつての窯跡も確認されているそうです。谷に堆積した粘土を使っていたのでしょうか??
(瓦谷:写真は香川大学長谷川研究室提供)
こちらが宗吉瓦窯跡です。当時の国内最大級の窯跡で現在は国の史跡に指定されています。
(宗吉の瓦窯跡:写真は香川大学長谷川研究室提供)
写真右の建物が「宗吉かわらの里資料館」です。もちろんツアーでこちらも見学させていいだきました。
ちなみに入館料は100円!本当にお得な資料館です。
さて、ここまでが前半、公園でみんなでお昼にしました。ここからはかつての古三野津湾を巡る後半です!
⬛香川大学長谷川研究室(讃岐ジオサイト探訪)
⬛宗吉かわらの里展示館
住所:三豊市三野町吉津甲153番地1
開館時間 9時〜17時(入館は16時30分まで)
電話 0875-56-2301
入館料 15歳以上〜65歳未満 100円
入館料 15歳以上〜65歳未満 100円
団体割引(20人以上)70円/人
その他無料(年齢等の分かるものが必要)
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館。その翌日は休館)
その他無料(年齢等の分かるものが必要)
休館日 月曜日(祝日・振替休日の場合は開館。その翌日は休館)
年末年始(12月29日〜1月3日)