「ミトヨの生き方・働き方を知ってミヨ」
三豊市内で暮らす人たちのライフスタイルを紹介 vol.5-2
三豊市豊中町に2017年2月オープン
「洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ」
ジェロム・ルップさん
2015年3月、関西から三豊市へ移住したフランス人のジェロム・ルップさん。
「洋菓子・焙煎珈琲グルマンディーズ」を支える4人目の方です。
現在は、三豊市豊中町桑山地区で、認定就農者として主にシャインマスカットと米を作っています。
この土地で農業を始めるにあたり、スタートは大変ではなかったですか?
(ジェロムさん)
「私は、今年40歳になります。この地域で農業をしている中で、私の次に若い方は61歳、次が65歳なんです。なので、私がこの地域で農業をしますと入った時には、『若い人が来てくれて嬉しい!』という反応でした。畑の前を通る人たちが、みんなそれぞれの経験から声をかけてくれたり、サポートしてくれたりして、とてもあったかいです。」
(ジェロムさんのぶどうハウスからの景色)
若手の期待の星ですね!!!
さて、読んでいる方は、私がこのインタビューをフランス語でしているのか、日本語しているのか・・・疑問ではないですか!?
実は、ジェロムさん、日本に来て16年目!!!
ということで、きれいな日本語がとても上手なのです。
引き続き、三豊市に住むフランス人認定就農者ジェロムさんに、日本に来ることになったきっかけを(日本語で)伺います。
子どものころから興味のあった日本
ジェロムさんが日本に興味を持つきっかけは何だったのですか?
(ジェロムさん)
「11歳ころから、アジア、その中でも特に日本に興味がありました。1990年頃から、フランスのテレビでは、日本のアニメやドキュメンタリーが放送されていました。アニメだと『聖闘士星矢』『セーラームーン』『ドラゴンボール』などを見ましたね。」
「同じころ、吉川英治氏の小説『宮本武蔵』のフランス語翻訳本を読みました。そこに、神社仏閣、舞子さんなど、いろいろな日本独特の文化が書き込まれているのですが、見たことがないので想像できなかったんですね。
その時、私が日本文化に興味を持っていることを知った母が、日本を紹介する写真集を買ってくれました。そこで初めて、日本独特の文化に触れました。」
「写真集が私に見せてくれたのは、日本の四季のカラフルさでした。
春の桜や花たち、夏の花火、秋の紅葉、冬の真っ白な雪、季節ごとにこんなにはっきりと色が違うということは印象的でした。さらに、古いお寺にカラフルな着物姿の人がいたり、錦鯉が泳いでいる、そんな日本独自のわびさびの世界観にもびっくりしました。」
(こんな日本の色彩が、ジェロムさんの心をつかんだのでしょうか!?)
日本語学科への進学、読み書きの勉強
アニメ、小説、そして写真集を通じて、日本文化に触れ始めたんですね!
フランスでは日本のアニメが人気だと聞いたことがあります。
(ジェロムさん)
「20歳になる頃、フランスのストラスブールの大学に、日本語学科が始まると聞き、話を聞きに行ったつもりが、とんとんと入学することになりました。
『日本のアニメが好きだったから』と軽い気持ちで入学した人も多かったようで、1年時に120人いた同級生は、2年になるときには37人になっていました。
実はこの学校、日本語翻訳のスペシャリストを育成することが目的だったために、カリキュラムは厳しかったんですよ。1週目でひらがな、2週目には漢字、そして学年が上がるにつれて源氏物語、新古今和歌集の勉強までさせられましたからね。ですから、日本語能力試験や漢字検定も受けました。」
え〜!それは、日本人でもなかなか難しい勉強ですよ!!!
では、日本語は大学でばっちり勉強されていたんですね!?
(ジェロムさん)
「読み書きはスペシャリストでしたが、話す授業は全くありませんでした。なので、4年間日本語を勉強しましたが全くしゃべれなかったんです。
それでも、大学を卒業したのが2005年6月。そのまま、日本へのワーキングホリデーの申請をして、2か月後の8月には日本へ来ていました。」
(日本に来る前、フランスの実家での1枚)
日本語会話の先生は、テレビ「笑っていいとも」!?
では、話せるようになったのは日本に来てからですか?
(ジェロムさん)
「日本に来てしばらくは時間があったので、テレビを見ながら話す勉強をしました。日本のテレビは『字幕』が出るものが多いので、何を話しているかはだいたいわかりました。一番勉強になったのは『笑っていいとも!』ですね。標準語で、普通に話す会話を聞きながら、日本語を覚えていきました。半年くらいではだいたい話せるようになりましたね。」
日本に来てからの生活を教えてください。
(ジェロムさん)
「最初は大阪の市街地の中心に近いところに住んでいました。私はフランスの田舎で育ったので、夜でも明るい大阪での生活はいろんな娯楽もあるし、友だちもできてすごく刺激的で楽しかったです。仕事は、最初レストランで働き、次に語学学校でフランス語と英語の先生として働き始めました。」
「でも、1年少し経った頃に、大阪のにぎやかな生活に疲れて、自然のあるところに住みたくなりました。そこで縁があったのは宝塚の古い一軒家でした。通勤時間は長くなりましたが、休みの日には裏山を散策できるような場所で、ほっと落ち着きました。」
三豊へ続く運命の出会い
運命を変える奥様との出会いは、いつだったのですか!?
(ジェロムさん)
「2013年頃、友人の友人として、今の妻と出会いました。会った時からふんわりした感じやペースが合うなという感じで、自然とご飯を食べに行ったり、会うようになりました。」
二人のペースが合う感じにピンと来たんですね!!!
そこからはとんとん拍子で!?
(ジェロムさん)
「そうですね。将来の話をするようになる中で、自然に囲まれたところで暮らしたいねということで、彼女のご両親の実家である三豊へ移住することも考え始めました。
そこで、初めてご両親の齊藤さんにお会いすることになったのですが・・・、会うまではすごく緊張しましたね!!! でも、会ったら自然に話せる感じがあって、一気に緊張がほぐれました。」
「私と奥さんも、そして義父母となる齊藤さんも、ほぼ同時期に三豊へ移住することが決まり、一緒に三豊での暮らし方について話し始めました。奥さんはケーキ担当、義父の斎藤さんは珈琲担当、義母は接客担当と、そして、私は語学の先生でもしようかなという感じで、みんなの役割も決まって、三豊でのカフェを作る計画がトントンと進み始めました。」
フランスから日本へ、そして、こうして三豊へ
正式に移住が決まり、2015年3月に三豊生活をスタートされます!
(初香川の日の1枚、稲刈りのお手伝いのため初の三豊へ)
三豊へ来てからの物語は、後編に続きます!
洋菓子・焙煎珈琲 グルマンディーズ
住 所 :三豊市豊中町笠田笠岡町1631-5
電 話 :0875-24-8518
定休日 :月曜日・火曜日
営業時間:水・木・金曜 午前9時〜午後6時
:土・日・祝日 午前8時〜午後6時
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