2021年11月30日

「ミトヨの生き方・働き方を知ってミヨ」Vol.8-1(後編)今川亜由美さん

「ミトヨの生き方・働き方を知ってミヨ」
三豊市内で暮らす人たちのライフスタイルを紹介 Vol.8-1(後編)

「全国戻りたい街ランキング2021」で、全国の都市の中で第3位に選ばれた香川県三豊市。実際に一度県外に出て、三豊市へ戻ってきた方のお話を伺っています。


今川亜由美さん(以下、亜由美さん)

 一度三豊を離れて、戻ることにするまでのお話はこちらの前編から


2015年、三豊市に戻られ、実家のスーパーの経理をしながら、「KAKIGORI CAFÉひむろ」も引き継がれたんですね。

(亜由美さん)
「ひむろを引き継いだ頃に、TV取材で取り上げられたこともあり、2015年のゴールデンウィーク頃から、暑い季節にはかき氷を楽しみにする方で行列ができるお店になりました。手作りの練乳やシロップ、地域で育った季節の果物や食材を贅沢に盛り付けているかき氷が人気です。」

image-62f4b.jpeg
(仁尾産レモンのかき氷)

image-d230d.jpeg
(中に水切りヨーグルトが入っていたり、それぞれに一工夫あるかき氷💓)


そして、ひむろに関わり始めてから、地元で父母ヶ浜の清掃を続けている『ちちぶの会』のことを知りました。


「ちちぶの会」は、1995年、父母ヶ浜を埋め立てようという話が立ち上がった時に、今ある美しい自然を残したいという想いから、7名の有志の方を中心に、清掃活動を始めたことから始まっています。
結果、父母ヶ浜の海岸線は自然のまま残されることになり、25年以上たつ今も、「ちちぶの会」の活動として清掃活動が続けられています。最近は、毎月第一日曜日の早朝、多い日は100名近い方が清掃活動に参加し、ゴミのない父母ヶ浜の海岸を守り続けている活動です。

005-2.jpg
(毎月第一日曜の早朝に行われる海岸清掃の様子)

 詳しくは三豊市観光交流局の「父母の会」の活動紹介ページ


(亜由美さん)
「1995年といえば、私が高校生の時代の頃、父母ヶ浜にそんな話があったことは全く知りませんでした。
2015年からひむろに関わるようになり、『ちちぶの会』がどのようにできたのか、そしてみなさんの清掃活動のおかげで、今もきれいな浜が残されているのだということを知りました。」

018-3.jpg
(ゴミのない父母ヶ浜の砂浜)


2017年頃からは父母ヶ浜の写真が注目され、たくさんの人が父母ヶ浜にやってくるようになりましたね。

(亜由美さん)
「『ちちぶの会』の方は、今、たくさんの人が父母ヶ浜に訪れて、写真を撮りながら楽しそうに過ごしている様子を見て、とても嬉しそうにされています。私も、関われば関わるほど、父母ヶ浜が大好きになりましたし、この浜を守ってきた『ちちぶの会』の方たちのためにも何ができるだろうかと考え始めました。」


そうして、新しい場所を作り始めることを考えはじめ、2021年にオープンした「百歳書店」へとつながっていくのですね!

(亜由美さん)
「大好きな父母ヶ浜で何か始めたいなと思っていたところ、ありがたいご縁があり土地を譲っていただけることになりました。
土地を決めた当初は、まだまだ訪れる人もいなかったのでゲストハウスをしようかと考えていましたが、契約に至るまでにたくさんの方が訪れるようになり、どんどん状況が変わっていきました。変わっていく父母ヶ浜を前に、本当にゲストハウスでいいのか、大勢の方が気軽に立ち寄れるような場所を作っていく方がいいのではないかと、私の気持ちも変わっていきました。」


その気持ちの変化が、気軽に立ち寄りやすい雰囲気のある「百歳書店」へとつながったのですね。

最初に店名の「百歳書店」を伺った時、父母ヶ浜に「書店?」とびっくりしました! 
改めて、店名の「百歳書店」に込めた想いをお聞かせください。


(亜由美さん)
百歳書店には2つの意味が込められています。

本は販売していませんが、本を通して1つは伝えたい想いを書く。
2つめは物語を紡ぐです。

『ちちぶの会』の活動や想い、地域のみなさまのものづくりに対する想いなど、伝えたい想いを表現できるものが本であり、また、地域のみなさんやお客様など、それぞれ書いた想いが重なることで物語となっていきます。」


2021年3月31日、「百歳書店」がオープンしました。
IMG_6839-69e5c.jpg

百歳書店は、1店舗を紹介するために、1冊の文庫本サイズの本が用意されています。
IMG_6830.jpg

ページをめくると、店主さんが大切にしている想いや歴史が紹介されていて、お店を守り続けてきた人たちの顔が浮かんでくるような、そんな出会いが生まれる「お店ごとの書籍」が並んでいます。
そして、店を訪れた人たちが、書籍や商品に触れたことで感じた想いを書き、伝えていくことで、これからの書籍のページが作られていきます。
IMG_6831.jpg

 ◎百歳書店の紹介記事はこちら

「百歳書店」のスタイルで営業されてみて、反響はいかがですか?

(亜由美さん)
「みなさまに喜んでいただけているのではないかなと思います。お客様からよく本屋さんですかと聞かれますが、コンセプトをお話しするとメッセージを書いてくださったり、もっとこうした方が伝わりやすいですよと助言してくださったり、人も、ものも、想いもすべてが温かさで満ちている気がします。」


最後に、これからチャレンジしていきたいことなど、お伺いします。

(あゆみさん)
「百歳書店横の敷地を使って、いつまでも父母ヶ浜が愛されて、いつまでも多世代の人が訪れるような幸せな風景のある場所づくりをしたいです。」


ありがとうございました!

父母ヶ浜に、たくさんの人たちが集まり、そこでこの地で大切にされている想いが伝えられる場所が生まれていること、伺いながら一緒に嬉しくなりました!


百歳書店
住 所 :三豊市仁尾町仁尾乙2686-3
電 話 :0875-23-7177
営業時間:午後1時30分〜夕方6時30分
定休日 :月曜・火曜
Facebookページ:こちら


KAKIGORI CAFE ひむろ
住 所 :三豊市仁尾町仁尾乙202
電 話 :0875-82-2101
営業時間:11:00〜16:30(冬季)
定休日 :火曜
Facebookページ:こちら

posted by ほんまモンリポーター at 17:25| 香川 ☁| Comment(0) | 番組紹介!! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。