2020年04月15日

ため池さんぽ:国市池@高瀬町

 こんにちは、ショウタロウです。

 コロナウイルスの感染拡大防止の為、年齢を問わず自宅で過ごす時間がとても増えていると思います。
 一方で、運動不足が気になりますし、気持ちもリフレッシュしたい!だったら食料の買い出しなど出かけるときについでに散歩してくるのもいいですよね。

 あまり人と出会わず、なおかつ開放的な場所…

 そうそう!、香川にはため池がありました!

 そう、なんといっても、香川はため池密度では全国1位なのです(ちなみに面積が小さいので、ため池の数では第3位です。)

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(農林水産省中国四国農政局HPより。こちら)。

 少ない雨の恵み「水」を、命のように、また時には人の命よりも大切にしてきた(各地にため池工事における人柱の話が残っています)、そんな香川県にはため池の本もあります。
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  こんな資料も参考にしながら、市内にたくさんあるため池の中から、周辺を歩ける「おすすめため池」を紹介していきたいと思います。

  まず今回は「国市池」です!以前、冬鳥のことでご紹介したこともありましたね(記事はこちら


 国市池は農林水産省が選んだ全国の「ため池百選」にも選ばれているんですよ(こちら)。
 1597年に築造された国市池。まんのう池は別格として当時「讃岐国で一番」だったことから、当初は「国一池」と呼ばれていたそうです。

 さてさて、早速歩いてみましょう!
 車や自転車で行く場合、こちらに停められますよ。



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(写真はGoogleマップより。写真撮っておくのを忘れました…)

 案内板も建てられています(まちづくり推進隊高瀬の案内板は各所にあっていつも大変助かっています。ありがとうございます!)
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約2kmということは、30分ぐらいのお散歩ですね。

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遠くには爺神山(とかみやま)。1400万年前の火山活動の名残です。

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入口から池の周囲1/3ぐらいは一般車両が入れない土の道が続いています。風が気持ち良いですね~道の脇には野の花々…
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たんぽぽ

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かたばみ

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マツバウンラン、などなど…

歴史あるため池だけに石碑等もいくつもあります。
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ここからは普通の舗装道路を歩きますので、車に気をつけましょう!
ため池を見ると、満々と湛えられた水。
IMG_6677.jpgこの水が私達の水が米など私達の食料を育ててくれるのですね…

天気が良かったので、池の岸では亀がたくさん日向ぼっこしていました。近づくとすぐ逃げますが…
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この日(4/14)はまだ桜が残っていましたよ。

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爺神山を桜で囲んでみたり(笑)

これはなんでしょうね…
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こちらの花は菜の花みたいですが、花がちょっと少なめなので、セイヨウカラシナかな…??

周囲ものどかな風景が広がります。
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畑の花にも心和みます。
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池にはカモたちも100羽以上いました。
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でも近づくと…

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逃げる!

あ、たくさんいたいた!
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今度はこっそり近づくと…
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逃げる!!

ま、いっか!

風に吹かれて、花を愛で、生き物達にちょっとワクワクする40分ほどのいい散歩でした!平日の昼だったこともありどなたも出会いませんでしたよ。ただ、舗装道路も歩くのでくれぐれも車には気をつけくださいね。

■国市池
 住所:三豊市高瀬町比地中


ありがとうございました!



posted by ほんまモンリポーター at 14:46| 香川 ☀| Comment(0) | てくてく 歩いてみとよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月07日

静かな山道を歩いてみよう!六地蔵峠〜雲辺寺(後編)

 こんにちは、ショウタロウです。

   山本町の六地蔵峠から歩き始めている前編はこちら

 さて、引き続き雲辺寺に向かう山道を歩いていきますよ!
 今度は「辻財産区」と書かれた看板がありました。IMG_6496.JPG
 辻というのは山本町の辻地区のことですね。辻地区の人達がこの周辺の山林を管理して木材や薪などを利用していたんですね。

 ちなみに、いろんな地域で「昔はマツタケがよく採れた」という話を聞きますが、マツタケって痩せた土地でしか出ないそうです。
 昔は燃料や畑の肥料に、落ち葉や落ち枝を使っていたために、林の中は見通しよくすっきりして養分が少なかったので、マツタケがたくさん出ていたらしいです。ちょっとうらやましいですね。

 さあ、さらに歩いていきましょう!
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 気持ちのいい道!もう少ししたら新緑に包まれたトンネルになりますね。
 ほうぼうから「ツピンツピン」といったヒガラや「ホーホケキョ」のウグイスなど小鳥のさえずりも聞こえてきます。今の季節ならではですね〜

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 こちらはクロモジ(高級な楊枝に使いますね)の花です。
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 クロモジの芽って、まるでロウソクと燭台みたいにも見えますね。

 さて、さらにしばらく歩くと、雲辺寺(66番)から大興寺(67番)に向かう遍路道と合流します。
 この遍路道を降りていくと(右方向)粟井ダムまたは雲辺寺のロープウェイ乗り場に行けます。ここまでくれば雲辺寺まではあと1kmほどです!
IMG_6507.JPGここからはお遍路さんともしばしばすれ違うようになります。ちなみにここまでですれ違ったのはたしか3人でした。

五百羅漢(お釈迦様が入滅された時に集まった500人の弟子)の石像が迎えてくれました。
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 さあ、雲辺寺に到着です!
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 スキー場からの眺望が素晴らしいです!風も陽射しも気持ちいい!!
 ちなみにこの日は土曜日でしたが、私達の他にいたのはお一人だけでした。

 今回はこのあと曼陀峠方面にくだったのですが、そちらのルートはほとんどが舗装道路なのと、あらかじめ曼陀峠に車を置いておくなどしなければならないので、雲辺寺で折り返すのが楽で楽しいと思いますよ。

 往復約14kmと、少し健脚の方向きのルートですが、中学生以上の人ならまず問題ないと思います。ぜひチャレンジしてみてくださいね。

■六地蔵峠〜雲辺寺
 距離 往復約14km
 所要時間 行き(登り)3〜4時間、帰り(下り)2〜3時間程度

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posted by ほんまモンリポーター at 05:57| 香川 | Comment(0) | てくてく 歩いてみとよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月06日

静かな山道を歩いてみよう!六地蔵峠〜雲辺寺(前編)

 こんにちは、ショウタロウです。

 山笑う(*)季節になりました。
  (*)俳句の春の季語で、春の山が芽吹きなどで明るくなった感じのことをいいます。

 世情もあって、家にこもりがちなこの頃ですが、換気抜群(??)で人も少ない、山道を歩いてきましたよ。
 ご案内いただいたのは観音寺市の「観音寺あけぼの山の会」の方々です(HPはこちら)。

 出発地点は以前ご紹介した三豊市山本町の「六地蔵峠」でした(記事はこちら、地図はこちら

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 徳島側に入ったところに、3台ほどの車を停められるスペースがあります(上の写真でも車が見えていますね)。なお、トイレはありませんので、あらかじめ済ませておきましょう。
 峠から徳島に向かってみて右手に登山道があります。最初の登りがちょっときついのですが…IMG_6475.JPGその後は多少アップダウンはあるものの、比較的平坦ですよ。IMG_6477.JPG
 途中の道は概ねこのような感じです
 登山道からの眺望はあまりありませんが、まだ葉っぱが出ていないので、とっても明るくて気持ちのいい林です。

 道端には季節の花々も見られます。こちらはモミジイチゴIMG_6498.JPG

一輪だけですが、フデリンドウも見つけました!親指のさきほどの大きさのリンドウです。
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 おっ、なにか昔の道標がありましたよ。IMG_6483.JPG
 IMG_6479.JPG彫られているのはお地蔵さんでしょうか。「右こんぴら」「左うんぺんじ(?)」と書かれています。
かつてここは峠越えの道だったのですね。裏を見てみると…
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弘化四年(1847年)、未は「ひつじ年」ということですね。今から約170年前かぁ。
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「庄吉さん」が世話人として作ってくださったんですね。どんな人だったんでしょう。今もしっかり残っていますよ。庄吉さん、ありがとうございます。

 ちなみにこの道標に出会うのは雲辺寺まで1/3ぐらいの地点です。道はまだまだ続きますよ。ちなみにここまでは誰ともすれ違いませんでした(後編に続く)




posted by ほんまモンリポーター at 17:57| 香川 | Comment(0) | てくてく 歩いてみとよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月10日

石が語る三豊の自然(荘内半島編)

 こんにちは、ショウタロウです。

 前回の七宝山山系に続き、今回も「観音寺あけぼの山の会」(HPはこちら)の会員の方々と讃岐ジオサイト探訪(HPはこちら)受講者の方々とのコラボ企画ということで「荘内半島」を歩いてきましたのでご紹介いたします!

 さて、今回のルートは紫雲出山→三崎灯台→箱ビジターハウスです。
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スタート地点の紫雲出山の駐車場から。いつもながらよい眺めですね〜
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長谷川先生「島の形からあるていど地質も推測できるんですよ。溶岩である安山岩は硬くて谷ができにくいので、台形になったり、島が火山だった場合はおにぎり山のような形になります。一方花崗岩は風化によって谷ができやすいのです。眼の前の粟島は花崗岩の島ですね。」
 さすが先生、見るポイントが違いますね。

 さて、すぐ三崎灯台のほうへ方面へくだるのか思いきや…一度登ってきた道を少し戻ります。
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 ここは大浜から登ってくる登山道との交差点です(地図はこちら)。以前からあった解説板が新しくなっていますよ。歩く人も増えているのでしょうか。
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 紫雲出山付近の地質について書かれています。
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 長谷川先生もこれは初めてご覧になったようで、「いや、これはいいですね!」と絶賛です!
 看板の前でのレクチャーの後、すぐ近くの場所に移動します。
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 この場所は上から順に

塊の安山岩(溶岩が固まったもの、写真上部に少し写っています:約1400万年前)
 ↓
板状の安山岩(溶岩が流れた時に下の岩盤とこすれてできたもの、写真上〜中央:約1400万年前)
 ↓
花崗岩(四国の基盤となっている岩、写真中央〜下:約1億年前)

 となっています。

 前回も書きましたが、1400万缶前の香川は大火山地帯だったようで、七宝山系も場所によっては200mほどの安山岩の層ができているそうです。200mも溶岩が溜まるというのは想像を絶していますが、当時は日本列島が大陸から分離した時期で地殻活動がかなり活発だったようなのです。

 さあ、一度紫雲出山に登って…三崎の灯台を目指します!
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 この半島の先端です!

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 最初の方は礫がたくさん混ざった岩が落ちています。ちょっとお話を聞きそびれてしまったのですが、溶岩や火砕流が礫を巻き込んだもののようです。
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 道を下っていく途中で凝灰岩(火山灰などが水の中で堆積してできた岩、湖などがあった証拠)がありました。
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 長谷川先生「凝灰岩の見分け方の一つにかけらをなめてみるというのもあります」
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 「え!?なめる…のですか??」

 → なめてみました。「あっ!」

長谷川先生「舌にひっつくでしょう(笑)凝灰岩は小さな穴が多いのでひっつくんです。」

 先生、石をなめたのは子どものとき以来ですよ!

 しばらく歩いていると、目につく岩は花崗岩になってきました。山を下っていくと出てくるということは、やっぱり四国の基盤の石なのですね。
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 ずんずん下って車道に出て(地図はこちら)、荘内半島の先端を目指します。
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仁老浜の海水浴場に向かう途中には雰囲気のいい家並みもありますよ。
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仁老浜に着きました!ここで昼食です。
長谷川先生は早々に昼食をすませると…「ちょっと気になる岩があって、どうしても確かめたいんです」とのこと。その岩はこちらです。
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長谷川先生「とてもよくできた亀に見えるのですが…浦島伝説のある荘内半島なので、もしかして誰かが作ったのでは!?」
と近づいてみて…

長谷川先生「あ、本物だ!すごい!」

完全に天然の造形でした。日の当たり具合もあってニッコリ亀さんに見えていたようですが、プロ中のプロの目にも人手に寄るものと見えたとは…やはり自然はすごいです。

さて、三崎半島への道を歩いて立石休憩所につきました。
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以前来たときは「立石」という名前になんの疑問もなかったのですが、近くの林に目をやると…

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立派な花崗岩の巨石が立っていました(高さは6〜7mあると思います)。なるほどだから立石だったのですか〜参加者のみなさんからは「周りの木を整理して見やすくしたら名所になるのでは!?」なんていう声も聞かれていましたよ。

 さて、荘内半島の先端、三崎灯台に着きました!ここから引き返して…三崎神社、箱裏ビジターハウスへと向かいます。
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 三崎神社に参拝します。
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 あ、先生は裏でなにか見つけられたようですよ!
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長谷川先生「この祠、『豊島石(てしまいし)』という石(角礫凝灰岩)でできています。香川県の豊島や屋島などで採掘されるブランド石ですね。加工しやすいので昔の祠や灯籠などはこの石でできているものも多くあります。ちなみに手前の灯籠はもっと硬い花崗岩でできているのでこれは後から造られたものですね。」

 なるほど人の技術レベルと使える石にも関係があったのですね。

 この後、かつての海の関所であった「関の浦」もまわって、箱ビジターハウスで解散となりました。

 2日続けて長谷川先生と各地を回って私自身もとても勉強になりましたよ。

 長谷川先生は、讃岐をユネスコの「世界ジオパーク」にすることを目標とした活動をされています(こちら
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 先生によると讃岐は、その地形や、世界でも讃岐などの一部にしか無く、古代の地球の地殻を作ったときと同じプロセスでできたサヌカイト(カンカン石、讃岐岩)や讃岐岩質安山岩など世界に誇れる資質があるということです(参考資料はこちら)。

 ただ、ユネスコのジオパークに認定されるには、地形・地質学的な資質だけでなく、それに関わる活動(教育や観光など)も必須であり、そのあたりの活動の盛り上がりも必要なのが課題だそうです。

 讃岐の世界ジオパーク計画、小豆島などでも盛んなようですが、三豊も特徴的なものが多くありますから、ぜひ関わっていったらいいのではないかと思いました。ちなみに香川大学では「ジオガイド養成講座」という取り組みもされているので(こちら)、私も一度受講してみます!

 長谷川先生、観音寺あけぼの山の会の皆様ありがとうございました。観音寺あけぼの山の会には三豊市の方も多く入会されているそうですよ。一人で歩くのが不安な方も仲間と歩けば安心、そしていろんなことを学べます。ご興味のある方はぜひお問い合わせください(HPはこちら

 ありがとうございました!
posted by ほんまモンリポーター at 01:00| Comment(0) | てくてく 歩いてみとよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月09日

石が語る三豊の自然(七宝山系:絶景の縦走編)

 こんにちは、ショウタロウです。

 先日香川大学の長谷川教授による香川大学公開講座「讃岐ジオサイト探訪」(HPはこちら)が高瀬町で開催され参加しました(記事はこちら)。

 今回、「観音寺あけぼの山の会」(HPはこちら)の会員の方々と讃岐ジオサイト探訪との受講者の方々とのコラボ企画ということで「七宝連山」と「荘内半島」を歩いてきましたのでご紹介いたします!

 さて、まずは「七宝連山」です。今回は連なる山々を縦走するということで、観音寺→吉津峠と歩きます。
 スタートは、あん餅雑煮うどんでも有名な「かなくま餅」さんの横から山に入ります(地図はこちら)。
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早速、長谷川先生が斜面に落ちていた石を解説してくださいます。
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長谷川先生「安山岩ですね。溶岩が吹き出して急速に固まったものです。この地域は1400万年前頃にはとても活発な火山活動があったのです。」

 四国って現在では火山はないというイメージですが、火山活動が活発だった時代があったのですか!
 いきなり想定外のお話を聞きつつ山を登ります。冬の里山は、寒くはありますが、木々も落葉していて明るく気持ちいいです!
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長谷川先生「石の縞模様は流理(りゅうり)と言い、溶岩が流れた方向に水平につきます。このように見えるということは、この石は固まった当時からすると90°傾いていますね。」

 縞模様一つからそんなこともわかるのですね。

 途中、江甫草山(つくもやま)と伊吹島を一列に眺める眺望ポイントもありました。
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 讃岐にはこのように富士山のような形をした山がたくさんありますね。これらはほとんどが1400万年前ぐらいの火山だったそうです。
 中心部に硬い安山岩の芯が鉛筆の芯のように存在していて、その周りの岩石が風化していくことでこのように整った形になるということです。
 このような形の山が多いということは当時の香川は昔図鑑で見たようないたるところで噴火が起こり、マグマが流れる灼熱の地域だったということですね。今からは想像もつきません。。。

 途中、「天空の鳥居」で有名な高屋神社(稲積山)へ向かう車道を横切ります。今回は時間の都合もあり高屋神社には寄りませんでしたが…
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 この分岐点からすぐ先にも絶景が待っていました!
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とても眺めのいい場所でしたよ(地図はこちら)。

途中、山系の最も高い場所を通りました。このポイントには山としての名前がないのですが、まちづくり推進隊豊中のみなさまの活動によって標識が立てられていましたので、よくわかりますね!
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さらにしばらく歩けば、尾根筋にパラグライダーの離陸場もあり、こちらも絶景です!(地図はこちら
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 絶景を楽しみながら歩いているうちに、下りに入り、七宝連山の名所の一つ風穴(地図はこちら)にたどり着きました。
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 しかもここでは、風穴を発掘し、周辺の手入れをされている真鍋和正さんともお会いでき、一緒に写真も撮らせていただきました!
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 真鍋さんは後列中央の赤い帽子の方です。この日も寒い中、手鋸で森の手入れをされていました。「私のライフワークなんです」とのこと。頭が下がります。メンバーの中には久しぶりにこの風穴を訪れた方も多かったのですが、「前より全然きれいになっている!」と驚かれていました。みなさんもよかったらぜひ夏に訪れてみてくださいね。ひんやり気持ちの良い場所ですよ!

 さて、この風穴に使われた凝灰岩・凝灰角礫岩は近くで切り出されたものです。
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長谷川先生「凝灰岩や凝灰角礫岩は、海や湖の中に火山灰などが堆積してできた石です。石の下の方の筋から水があったことを推察できます。このあたりはかつて湖だったと思われます。」

 尾根筋には安山岩があったということは、湖だったところに火山灰が積もって、さらに溶岩が流れ込んで…!?
 このあたりは今でこそ山になっていますが、かつては周りに比べて低い土地だったということです。
 人間のタイムスケールではピンとこないことばかりですが、とにかくそんな歴史が推理できるなんてすごい!

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 驚きの連続だった旅も、風穴の入口まで戻って終了です。いろいろ寄り道もしていることもあり、歩いた距離は12km、所要時間は約7時間でした。さて、次は荘内半島の旅です、お楽しみに!

 ありがとうございました!
posted by ほんまモンリポーター at 01:00| Comment(0) | てくてく 歩いてみとよ! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする