2019年06月19日

イリコを大解剖!

こんにちは、ショウタロウです。

さて、前回の続きです(前回の記事はこちら)。藤田水産(渡海屋)さんで見つけた気になるものとは…
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店の奥に飾ってあった、こちら!
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ショ「これはなんですか!?」
藤田さん「あ、これはイリコの解剖標本なんですよ」

解剖標本!?あっ、標本の周りを見ると…
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 説明写真がありました!
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 とても細かく解説が書かれていますよ。ん〜、尾びれや背びれはわかるけど、「さいは」って…!?
 (後で調べてみたら、えらの一部で餌と海水を分離するザルのような役目をする器官だそうです)

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 え、脳だけでなく大脳、中脳なども判別できるのですか!

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 精巣があったということは、このイリコは雄だったのですね。

 あの小さなイリコを解剖されるとはすごい技ですね。藤田さんにお伺いしたところ、以前お店を訪れたお客さんがお店で披露してくれたのに触発されて…ということだそうです。
 それにしても実際に解剖してみて、しかも標本箱を作って、さらに解説写真までつけてとは…さすがイリコのプロです!!
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 標本を作成されたイリコのプロ、藤田水産五代目・藤田則久さん。この標本に興味を持ったお客さんとお話されることもあるそうですよ。

 ちょっと早いですが、このイリコの解剖、子どもたちの夏休みの自由研究にもいいのでは!?
 見本は藤田水産さんにありますし、ご自分で試しみたい方には、こんな本もありますよ!
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 調べてみたところ、三豊市内の図書館にはありませんでしたが、県立図書館、観音寺市(大野原図書館)、まんのう町、善通寺市などの図書館にはあるようです(県立図書館の蔵書は、市内の図書館から取り寄せることもできますよ)。

 美味しいものだけでなく、勉強にもなりそうな藤田水産(渡海屋)さんでした!

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 藤田水産の愛猫「たまちゃん」。猫にとっては天国みたいなところにお住まいです(笑)

⬛有限会社 藤田水産
 住所 三豊市仁尾町仁尾丁1446ー3(地図はこちら
 電話 0875-82-3864
 営業時間 8:00〜18:00
 定休日 不定休

 ありがとうございました!


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2019年04月25日

GW中、本山寺五重塔の一般公開見学会開催!

 こんにちは、ショウタロウです。

 「平成の大修復」を終えた国宝、本山寺の五重塔。去る13日には山下三豊市町、本山寺五重塔整備委員会、檀家の皆様や一般の方々も参加しての竣工式が行われました。
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 素晴らしい天気のもとで執り行われました!

 山下市長や本山寺五重塔整備委員会長、ご住職からの祝辞・ご挨拶。
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 五重塔の心柱に結び付けられた五色の紐に触れて祈願します。ちなみにこの色は5つの智慧を表しているそうです。
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 記念撮影。
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 竣工式の後には内覧会が開催されました。すぐにたくさん並ばれていましたよ。
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 内部の様子については、先日の記事(こちら)をご覧ください。

 上からの眺めも素晴らしい!  
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 来られた方にお話を伺ってみると…
「テレビのニュースを見てきました!すごく立派です!」、「たまたまお遍路の途中に寄ったのですが、運が良かったです」、「日本建築の素晴らしさを感じました!」とみなさんとても満足されたようでした。

 さて、この五重塔ですが、5月のゴールデンウィーク中にご住職(または副住職)のご説明付きの見学会が開催されますよ!

日程:5月3〜6日
時間:9:00〜16:30(30分毎の開催です)
志納料:おひとり 1000円(※五重塔本尊修復浄財となります)

 ◎注意事項
  @安全のため、15人程度づつの見学会です。
  A先着順のため、お待ち頂く恐れがあります。
  B見学会は二層目までです。
  C30分毎の説明いただきながらの見学会です。

 志納料として1000円必要ですが、これからまだ御本尊の修復もしなければならないので、ぜひご協力ください。あなたもこの機会にぜひ五重塔の雄姿とその内部の凄さを感じてみませんか?

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⬛四国霊場八十八カ所70番札所

 七宝山持宝院本山寺

住所:三豊市豊中町本山甲1445(地図はこちら
電話:0875-62-2007
FBページはこちら

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2019年04月12日

本山寺五重塔解体・保存修理建築工事完了報告会

さくらです

三豊市豊中町にある三豊市指定有形文化財でもある『本山寺五重塔』

2015年から「平成の大修復」が始まるということで、しばらく足場を囲う覆いで、その姿が見えなくなっていましたが、2019年に入り、その新しくなった姿を見せてくれています♪

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本山寺の五重塔は、まっすぐ、そして細長くすっきりと見えるのが特徴の一つでもあります!


本山寺の五重塔は、、明治29年(1896年)の斧初式から始まり、明治43年(1910年)に五重塔が完成し上棟式が行われました。
その5年後の大正4年(1915年)に仏供養が行われ、以後、本山寺の五重塔は地域のシンボルとして存在してきました。

昭和33年(1958年)には屋根の修理が行われていますが、塔が完成して、100年が近づくにつれ、目で見てもわかるほど、塔身が北東側へ傾き始めていたために、大掛かりな修理についての検討も行われてきました。

改修前
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20年くらい前から、本山寺敷地内の他のお堂の修理は行われていましたが、五重塔の修理ついての検討も始めていました。
より具体的に話が始まったのは、10年ほど前から、実際の工事は2015年からでした。

専門の先生にいろいろと見ていただき、経費は掛かかることになりましたが、次の100年へ向けて、この姿を残すためには、「解体・修理」が一番いいのではないかということになりました。

 ◎2015年10月「平成の大修復」前の『五重塔修復安全祈願法要』の様子はこちら
 ◎2016年6月「平成の大修復」現場見学会の記事はこちら
 ◎2017年6月「平成の大修復」現場見学会 組立編のご紹介はこちら

修復を始めるにあたり、2015年から1年半をかけて、解体調査を行いました。
その中で、下層の木材痛みが著しいことが判明したので解体範囲を拡大することにもなりました。
また、極力、元々の木(古材)を再利用する予定で、最終的に8割くらいの木は元の古材を使いましたが、2割くらいの部分については新しい木材を使った方がいいということで、吉野のヒノキを使いました。

新しい木材と古い木材の違い、よく見るとわかります。
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真ん中の心柱については、『懸垂工法』と言いまして、吊り下げて建物を持たせているのが特徴です。
塔の一番上から、この心柱が支えています。
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全体で30m程度の高さのある五重塔ですので、真ん中の心柱は、4本の木を継いでいます。
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下に重り(重量箱)を付けていて、そこで支えています。
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今回の解体調査で、この4本継ぎの1本は、高野山の高野槙を使っていることがわかりました。
100年前に本山寺を建てた住職は、高野山にもご縁があったそうです。


これから次の100年、この姿を守っていけるようにということで、新しい補強も入れて、かなり工夫した修理にしています。

本山寺五重塔の9つの特徴と、今回の7つの補強策
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改修前                  改修工事中   
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2019年4月 改修後の現在の姿  
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今後、五重塔ご本尊様の修復をすめていかれます。
ご本尊様が完成しましたら、改めて、落慶大法要が執り行われる予定だそうです。
(2019年4月の様子)
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塔には、お参りした方に幸せをもたらす「塔の功徳」というものがあります。
皆さんの想いや願いが塔から皆さんに降り注ぐと言われていますので、またお気軽にお参りにもお越しください。
また、5月と11月には、一般の方向けの公開も予定しておりますので、興味のある方は、ぜひ、そちらへお越しください。

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四国霊場八十八カ所70番札所 七宝山持宝院本山寺

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住所:三豊市豊中町本山甲1445
電話:0875-62-2007
本山寺の過去の詳しい記事はこちら

FBページはこちら


[ここに地図が表示されます]
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2019年04月10日

香川No.1!夢の小麦畑!

 こんにちは、ショウタロウです。

 3年前まで長野に住んでいましたが、長野に暮らしていた10年の間にうどんを食べるために香川に2,3度来たことがあります。いやぁ、美味しさとお手頃すぎる値段に感動でした!!

 そんな私が自分でもうどんを打つようになって驚いたのが、

「讃岐うどんの小麦ってオーストラリア産なの!?」
 (※讃岐うどんの約9割でオーストラリア産の小麦を使っていると推測されているそうです)

 ということでした。「香川の郷土料理なのに!?」と思いましたが、それをきっかけに昭和38年の大凶作のことなども知りました。自然の恵みだけにいろいろ難しいこともありますよね。

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 (うどんだけでなく、天ぷらにも小麦は必須ですね!)

 それでも香川県では「さぬきの夢2000」、そして「さぬきの夢2009」(現在は「さぬきの夢」と呼ばれています)」、県産小麦の復活に向けて多くの関係者の方々が懸命な努力をされています。(詳しくは香川県のHP「さぬきの夢物語」を御覧ください(こちら))

 さて、前置きが長くなってしまいました。三豊市にはうどんの名店はもちろん多数あり、昨年うどんに特化した宿泊施設UDONHOUSEもオープンしましたが、そのうどんを支える小麦畑も各地に広がっています。

 そんな三豊の小麦畑の中に、「香川県No.1」の畑があるんですよ!

 それが豊中町の「関遂男(せきかつお)さん」の小麦畑なのです!
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 こちらが関さん、朗らかかつ頼もしい方です!

 関さんの畑はなにがNO.1かというと、単位面積あたりの収量なのです。つまり、同じ面積で比べた時に、香川県で一番収穫量が多いということなのです。もう少し具体的に言うと、平均的な小麦畑の収量が一反(約1,000平方メートル)当たり330kg前後のところ、関さんの一番いい畑では700kg以上収穫できるということですから、2倍以上です!
 あ、「さぬきの夢」は香川県の品種ですから、関さんの小麦畑は「さぬきの夢」で日本一と言ってもいいのかもしれません!

 こちらがその香川No.1いえ、たぶん日本一のさぬきの夢の小麦畑です!
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 青々と茂っています!

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 取材したのは3月末でしたが、もう穂がかなり育ってきていますね〜勢いがあります!

 関さんは畑作りでどのような点に気をつけられているのでしょうか。
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関さん「土の講座や化学的性質などの状態の診断、小麦にとって重要な水や排水の管理、そして雑草の管理には特に気をつけています。小麦の後は米を作るのですが、その時も相当気をつけて雑草を生やさないようにしています。」

ショ「そうでしたか!毎年毎年大変なことでしょう…」

関さん「そうですね。それでも『前の年と同じことはしない!』をモットーにして、必ずなにかしら改善していくようにしています。」

 なるほど!だから素晴らしい小麦畑に育てることができたのですね。素晴らしいです!

 関さんを含めたこの素晴らしい小麦を作っている香川の方々を応援するためにも私達もぜひ食べることなどで応援していきたいですね!
 ちなみにうどん好きの夢が詰まったさぬきの夢を使ったうどんが食べられるお店こちら(香川県庁HP)。

 三豊市内では詫間町の「釜揚げうどん 七福」さんが「さぬきの夢応援店」として紹介されています(過去に紹介した記事はこちら
 他にも乾麺としてスーパーなどでも販売されていますよ。ぜひご賞味ください!

 あ、関さんは実はブロッコリーの達人でもいらっしゃいます。今年はほぼシーズン収量ですが、以前ご紹介した記事がありますので、ぜひ御覧ください!

 「三豊のブロッコリー @ 豊中町 part1 ★」(記事はこちら
 「三豊のブロッコリー @ 豊中町 part2 ★」(記事はこちら

 関さん、お忙しい中ありがとうございました!

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(仕事人!関さん(例えがちょっと昭和ですね、すみません^^;)

お読みいただきありがとうございました!

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2019年04月03日

三豊にAI拠点がオープンします!MAiZMってなに!?

 こんにちは、ショウタロウです。

 既にご存知の方も多いかもしれませんが、この春に三豊市にAI(人工知能)の拠点がオープンします!

 近年、世界中でAI(人工知能)による、ビッグデータ(すごくたくさんあって、複雑な情報)処理によって、様々な社会課題を解決しようとする試みが進められています。

 しかしながら、「AIの仕事を担う人材」が特に日本では非常に不足しているのだそうです。つい数日前の報道で政府が「年25万人のAI人材を育成する」戦略を発表したばかりです(記事はこちら)。

 4月2日、そのAIの技術の活用を推進するための組織として、三豊市を中心とする協議会が発足しました。
 「広域自治体等人工知能活用推進協議会」という長い名前ですが、地元の自治体同士が連携してAIの活用を進めましょう、という協議会ですね。会長は山下昭史三豊市長です!
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 三豊市、丸亀市、善通寺市、観音寺市、琴平町、多度津町、まんのう町の市長、町長が集まって設立されました。
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注目の案件だけに、報道関係者も多く集まっていましたよ。
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 この協議会と連携して活動するのが三豊のAI拠点「MAiZM(マイズム)」です!三豊市財田支所にオープンします!

 そして、この「MAiZM」に関わっていただくのは、AI・ディープラーニングの第一人者!東京大学の松尾豊教授なのです!
 松尾教授について詳しくはこちら! すごい方ですよ!

 ちなみに、ディープラーニングとは、例えば車の自動運転などに必要なコンピュータのための学習方法です。人間なら車道と歩道や、電柱と歩行者なんて簡単に見分けられますが、それをコンピューターがしようとすると膨大なデータと処理能力が必要で、それを学習させる方法がディープラーニングなのだそうですよ!

 協議会の発足会議後に、山下市長にお話を伺いました。
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山下市長「今、地方の自治体は様々な課題に直面しています。ですが、各自治体の抱える課題は、少子高齢化や見守りなど共通していることが多く、その解決のためにはAIが必ず役立つと考えています。まずは人材の育成が不可欠ですし、また、一つの自治体だけでなく今回7市町が共同で取り組むことで、ビッグデータの入手・活用など、より効率的に大きな成果が得やすくなると期待しています。」

 なるほど、どこも同じ課題を抱えていて、その解決にAIが役立ちそうなら、みんなで取り組もう!ということですね。

 さてさて、注目のAI拠点「MAiZM」ですが、4/14にオープニングイベントが行われます!

  日時:4月14日(日)13:00〜16:00
  場所:三豊市役所財田支所
  内容:小学高学年向けプログラミング教室
   ※4/10までにお申し込みが必要です。詳しくはこちらをご覧ください!

 今、世界中で人材の争奪戦が行われている状況なのだそうです。文部科学省でも来年度から小学校での「プログラミング教育」を全面実施します。この機会にお子様もAIの入口にふれてみませんか?

 あ、最後に!MAiZMの名前の由来ですが、松尾教授のM、そしてAI、さらに三豊のMでMAiZMなのだそうですよ!
 日本の未来を担うAI人材の育成と活用の拠点「MAiZM」これからが楽しみです!!

 ありがとうございました!
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